廃炉作業が続く東京電力福島第一原発の敷地内で、大手コンビニのローソンが3月1日に開業することになった。作業員のシフトに合わせて早朝から夕方まで営業し、食料品や日用品を提供する。共同通信が2月23日に報じた。
原発構内では現在、1日約7000人が廃炉作業に従事している。ただし原発に最も近いコンビニはローソン浪江町役場前店で、北西に9kmも離れている。そこで東京電力が作業員の労働環境の改善に向けた一環として、コンビニ大手各社に出店を要請。原発事故から5年を迎えるのを前に、業界2位のローソンが応じたという。
■酒と揚げ物は扱わず
オープンするのは、原発の正門近くに2015年に開設された大型休憩所内の一角。酒類や店内で調理が必要な揚げ物などは扱わないが、雑貨や日用品など一般的な店舗と遜色ない品ぞろえになる見通しだ。
大型休憩所は9階建てで食堂や休憩スペースなどがある。福島民報によると、東京電力は「廃炉作業は過酷な現場。少しでも作業員の負担を減らせるように対策を講じていきたい」と話しており、作業員のストレス軽減につなげる意向だ。
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