福井県若狭町で5月下旬に学校給食が原因で発生した集団食中毒があり、食事を調理した同町給食センターが「衛生管理マニュアル」を改訂し、調理員の調理時間中の排便を原則禁止にしていた。これについて同町は6月29日、排便の抑制に関する項目を削除した。
若狭町は集団食中毒を受けて、衛生管理マニュアルを改訂。勤務中(午前7時30分〜午後4時45分)の調理員の排便を原則禁止にしていたが、インターネット上では「人権侵害だ」といった非難の声があがった。
これを受けて、同町は15日にマニュアルを再度改訂し、センターの業務を再開した。しかし、「出勤前に排便を済ませるなど調理中に排便をしなくても済むように心がけること」「排便した場合は責任者に報告するよう改める」といった内容だったため、この改訂内容にもさらに批判の声があったという。
給食センターの担当者はハフポスト日本版の取材に対し以下のように述べた。
――これまでのマニュアルでは、「排便の原則禁止」は勤務時間中ずっと求められていたのでしょうか。
報道等で誤解が広がっているようですが、1度目の改訂後のマニュアルは、「絶対に排便してはいけない」というものではありませんでした。「排便した場合は、調理には関わらない作業に従事させる」というものでした。あくまで「排便の抑制」に関する項目でした。
――給食センターにも批判の声は届いたのでしょうか。
給食センターにも直接、5〜6件の批判の問い合わせがありました。教育委員会や町の方にもあったようですが、こちらでは把握しておりません。
――「排便の抑制」に関するマニュアルが削除されると、具体的にはどうなるのでしょうか。
15日からの業務再開の状況を受けて、手洗いや消毒を徹底すれば、排便後に作業に戻っても問題ないと判断しました。そのため、排便抑制に関する項目は削除しました。
――では、調理時間中に排便しても大丈夫になると…。
はい。「排便抑制」の項目は削除されました。今日(29日)から新しいマニュアルが実施されています。
――手洗いや消毒などは、どのようにして徹底しますか?
毎日、従業員での声かけなどで徹底します。日々の業務確認の中で確認しています。
――例えば、何かチェックシートなどは…。
現時点では特に設けていません、毎日の、みんなの声かけでやっていきます。
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福井新聞によると若狭町は13日、「この1週間で新たに症状を訴える児童生徒はいない」などとして学校給食を原因とする集団食中毒の終息を宣言。給食センター所長ら11人を処分した。
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