非常に強い寒気の影響で、福井県内では記録的な大雪となっている。福井市内ではエンジンのかかかった車が雪に埋もれ、男性が死亡する事例も発生した。一酸化炭素中毒になった可能性があるとみられている。
気象庁によると、福井市内の2月6日午後2時現在の積雪は136cm。「昭和56年豪雪(五六豪雪)」以来、37年ぶりの大雪となっている。
国土交通省によると午後3時現在、福井県内の国道8号線(あわら市〜坂井市間の約10キロ区間)で車やトラック、およそ1500台が立ち往生しているという。福井県の西川一誠知事は、自衛隊に災害派遣を要請した。
■一酸化炭素中毒に注意
大雪で車が立ち往生した場合、注意したいのが一酸化炭素中毒だ。
福井市内では6日午前、エンジンのかかった車が雪に埋もれているのを近くの人が発見。乗っていた50代の男性は、その後に死亡が確認された。
NHKニュースは消防の情報として「車はほぼ全体が雪に埋まっていたということで、一酸化炭素中毒になった可能性がある」と伝えた。
日本自動車連盟(JAF)によると、雪でマフラーの排気口がふさがれると、排ガスが車内に入り込み、一酸化炭素中毒になる恐れがある。
一酸化炭素は人体に有毒な気体で、ガス機器や練炭などが不完全燃焼が起こすと発生する。毒性がとても強く、少し吸い込んだだけでも軽い頭痛や疲労感などの中毒症状がみられる。
症状が進むにつれて、激しい頭痛やめまい、耳鳴り、吐き気などの症状があらわれる。重症になると意識障害や痙攣がおこり、昏睡状態に陥る。最悪の場合、心肺機能が停止し、死に至る危険性がある。
空調を内気循環にしても、車体の隙間などから排ガスが車内に入る危険性があるという。
立ち往生が続く場合はマフラー部分だけでも除雪することが有効だという。JAFでは「一酸化炭素中毒防止には、マフラー周辺を定期的に除雪するのが重要」とした上で、降雪時に車内にとどまる場合はできるだけエンジンを切るよう呼びかけている。
JAFによるユーザーテストでは、クルマがボンネットの上まで雪で埋まった状態でエンジンをかけても、マフラー周辺を除雪しておいた場合は、車内のCO濃度はほとんど上がらないという結果が出ています。同じ条件でマフラー周辺を除雪せず、運転席の窓を5cmほど開けた場合のCO濃度も測定しました。その結果、初めはあまり上昇せずに、風が止むと濃度が「2時間で失神」する危険レベルまで上昇しました。