卓球女子団体準決勝。敗れてぼうぜんとする福原愛(右)=14日、ブラジル・リオデジャネイロ
リオデジャネイロ・オリンピックで8月14日に行われた卓球女子団体戦の準決勝で、日本はドイツとの接戦を落とした。最終5番手でコートに立ったのは福原愛(27)。最終第5ゲームの最後、福原は、相手のハン・インが返したボールが縁をかすめるのを見送るしかなかった。
3時間54分に及ぶ激戦の末に、受け入れがたい結末が待っていた。運命の第5試合、最終第5ゲーム。9―10と追い込まれた福原が放ったボールをハンが苦し紛れにレシーブすると、台をかすめるエッジボールで勝負は決まった。石川が真っ先に抗議し、村上監督も参戦するが、ジャッジは変わらない。試合が続くことを信じて卓球台の前で集中を切らさなかった福原だが、準決勝は終わった。
「最後の判定まで諦めたくなかった。(ハンと)握手をしたら負けを認めたことと同じなので、しなかった。何回か(場内のスクリーンで)VTRが流れていたので、(審判に)それを見てもらうように話していたけど…」。
(福原愛 死闘“3時間54分”競り負け…「負けの原因は全て私」 ― スポニチ より 2016/08/16 05:30)
ボールが台のエッジではなくサイド(横)をかすめていたのならば、アウトとなり、福原のポイントになる。しかし判定は覆らず、福原は村上恭和監督に肩を叩かれてようやくハンの手に触れた。
幼いころ、「泣き虫愛ちゃん」とも呼ばれて親しまれた福原。だがこの日は、涙がこぼれるのを我慢していた。中国メディアに対し、福原は「わたしはキャプテンだから。(チームメートで15歳の伊藤)美誠は私よりもっとつらい。もし私が泣いたら、彼女がもっとつらくなってしまう。だから私は唇を噛んででも、泣くわけにいかなかった」と話したという。
最後の点数について審判に問い合わせる福原愛ら日本チームの選手らと、ドイツのハン
3位決定戦は16日に行われ、シンガポールと対戦する。
福原はドイツに敗れた後、「負けの原因は、すべて私にある。最後は、どんなボールでも食らいつく気持ちでプレーした。次はきょうの悔しさをすべてぶつけたい」と語った。
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