あなたも知られているかも 押収名簿に125万人分情報
全国のオレオレ詐欺や投資詐欺などの犯人グループから押収された名簿に、延べ125万8千人分(2011年以降)の個人情報が載っていることが、警察への取材でわかった。名簿は使い回されている可能性があり、警察が掲載者一人一人に警告を続けている。
データは、警察庁が12年度から集約を始めた。11年以降の押収名簿の一部をデータベース化し、都道府県警に伝えている。
「株取引経験者」「大手企業退職者」「訪問販売」「セレブ婦人」――。名簿のタイトルの一例だ。各地で同形式の名簿が見つかっており、複数のグループ間に出回っているらしい。「若い」「入院中」などという書き込みもあり、電話した時のメモとみられる。
大阪府警が今年11人を逮捕した架空投資詐欺事件では、犯人の拠点から詐欺被害者ら3千人分や学校の名簿など、50種類以上が押収された。名簿を元に電話をかけ、約15人から約2億6千万円を詐取したという。
(朝日新聞社提供)
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