体を温める食べ物と言えば生姜が代表的です。
生姜をすりおろして、はちみつなどと一緒に熱湯に混ぜて作る生姜湯は、とにかく寒いときや風邪をひいたときなどの強い味方です。
しかし、生姜以外にも、体を温めてくれる食べ物はたくさんあります。
安静にしていても代謝量が増大する食品がある
健康食品や漢方などを製造・販売するビタリア製薬によると「漢方における『陽性食品』を食べると、食事誘発性体熱産生(DIT)を活性化させ、体温を上昇させる」と言います。
DITとは、食事をした後、安静にしていても代謝量が増大することを言います。食後はアドレナリンが分泌され、また、食べ物が消化されるときにも熱が発生するするため、代謝量が上がり、体温が上がるのです。
では、そのDITを活性化させる「陽性食品」とは何でしょうか。
体を温める食品、冷やす食品とは?
漢方では、体を温めてくれるかどうかで食品を「陽性」「陰性」「中性」に区別しています。陽性は体を温め、陰性は逆に体を冷やし、中性は温めも冷やしもしないという意味です。
上の表にある通り、例えば野菜なら、キュウリやトマトは夏が旬で土の上で育つので陰性食品ですが、山芋やニンジンは秋冬が旬で土の中で育つので陽性食品です。また、ニンジンは暖色ですね。リンゴ、ブドウ、サクランボは青森や山形など、比較的寒い土地で育つ傾向にあります。
これらの基準は絶対的なものではありませんが、一つの参考になります。特に、これからの寒い季節に旬を迎える食材たちを積極的に摂ることで、体を温め、寒さを和らげることができるかもしれません。
(2018年11月14日ウェザーニュース「生姜以外にもあった! 体を温める食べ物は?」より転載)
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