インフルエンザが猛威を振るっている。厚労省の1月26日の発表によると、推計患者数は全国で約283万人。今の調査方法となった1999年以降で過去最多だ。複数の型のウイルスが同時流行し、患者数が多くなっているもようだ。
こうなってくると、ぜひ予防に力を入れたいが...どんな対策が「最も効果アリ」なのだろうか?
医師専用コミュニティサイト「MedPeer」が医師を対象に実施したアンケート結果(有効回答数:医師1007人)を公表している。
「最も効果があると思う対策」は次の通りだった。
1位「手洗いをする」
- 触れたものから口の粘膜にウイルスが移行する頻度が一番高いと思うから。(50代、アレルギー科)
- 病院でも感染予防の第一は手洗い。(30代、一般内科)
- 手指についたウイルスが、特に鼻をさわることで上咽頭、鼻腔粘膜から感染することがわかっているので。うがいは効果なし。マスクは、鼻や口を触る頻度が減るから次いで効果があります。(40代、一般内科)
- 接触感染のほうが飛沫感染より頻度が高い。(30代、一般内科)
2位「人混みに行かない」
- 感染力が強いので感染しないようにするのが一番。毎年ワクチン打ったのにかかったという人がたくさんいる。(30代、一般内科)
- 感染の機会が多ければ多いほど感染の可能性が上がるので、出歩かないのが一番だと思います。(40代、整形外科・スポーツ医学)
- 通勤電車や職場、人込みなどで、他人から感染することが圧倒的に多いと思うから。(40代、神経内科)
3位「睡眠・休養をとる」
- ウイルスに対抗するにはまずは体力。(50代、麻酔科)
- 免疫力の維持とアップには睡眠と休息です。(50代、アレルギー科)
- インフルエンザに限らず、自分がウイルス感染するときは、しっかり休めていない時だから。(50代、一般内科)
- 免疫力が低い人から罹患するから。(50代、皮膚科)
4位「予防注射(ワクチン)をうつ」
- 罹患する確率が減ることと、罹患しても重症化する確率が低くて済む。(40代、リハビリテーション科)
- ワクチンの効果は医学的に立証されているからです。(50代、整形外科・スポーツ医学)
- 確実に免疫を高めることができるから。(50代、アレルギー科)
5位「加湿をする」
- 加湿しているとウイルスが活発にならないため。(50代、一般内科)
- 粘膜の乾燥はバリア機能を下げるから。(30代、耳鼻咽喉科)
- 飛沫感染を防ぐ。(50代、一般内科)
なお、「インフルエンザの疑いがある場合、病院へ行く前に最初にやるべきことは?」という質問の答えは次の通りだった。
- 「マスク」
- 「安静・休養」
- 「隔離」
- 「病院に電話して受診の相談」
- 「水分補給」