胸が透けるドレスを批判する人たちに、イギリス出身の俳優フローレンス・ピューさんが聞きたいことはたった一つ。「なぜそんなに胸を恐れるのですか?」だ。
ピューさんは7月8日、ローマで開かれたヴァレンティノのオートクチュールショーに参加。
着用したのは胸が透けるピンクのシースルードレスだったが、様々な批判を受けたという。
10日に投稿したインスタグラムで「中でも興味深いのは、公の場で、誇らしげに、全員が見えるように女性の体を批判することが、男性にとっていかに簡単かということです」と指摘した。
ピューさんは、「胸が小さい」や「ペタンコ胸を恥じるべき」といったコメントがあったと明かしている。批判する人の中には、プロフィールに肩書きや仕事のメールアドレスを載せている人もいたという。
しかし、そういったネガティブな批判が、ピューさんの自信を削ぐことはなかった。
「私はこの体で長年生きています。自分の胸の大きさを知っているし、それに怯えることはありません」とつづっている。
「それよりも心配なのは……なぜあなたはそんなに胸に怯えるのですか?小さい?大きい?左?右?一つだけ?全くない?何が、そんなに、恐ろしいのですか?」
「私の胸のサイズや体について、そんなに腹を立てることで満足するなんて、一体あなたに何があったのだろうと思います」
ピューさんは、幼い頃から「自分の体に力を持つように育てられた」と振り返り、ハリウッドが作り上げた「性的に魅力的な体」の基準に抵抗することが、自分のミッションだとも述べている。
そして、胸を批判した人たちに次のようなメッセージを送っている。
「2022年に、公の場で女性に声高に罵倒することがそれほど簡単であれば、わかっていないのはあなたの方です」
「成長してください。人に、体に、すべての女性に、そしてすべての人たちに敬意を払ってください。そうすればもっと生きやすくなるとお約束します」
ピューさんは2018年に、雑誌「ラジオ・タイムズ」のインタビューで、出身国イギリスに比べて、アメリカがヌードに対して保守的であることに驚いたと明かし、次のように話している。
「アメリカはお尻や乳首をとても恐れていて、外に出ないように注意を払っています」
「私の両親はとてもクールで、子どもの頃たくさんのヨーロッパの映画を見せてくれました。美しく描かれている限り、ヌードは全く問題ではありませんでした」
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。