オーダーハイヒールの採寸とフィッティングをしたら自分がよくわかった

お届けまでには2〜3ヶ月かかりますが、待った分だけ喜びもひとしおですね。
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中島のりゆき

素敵で自分の足にもフィットするシンデレラのガラスの靴みたいなハイヒール、持っていますか?実際はハイヒールを履いてつらい思いをした経験、女性なら一度はありますよね。美しく見せるために履きたいハイヒール。だけど実際は苦痛で今すぐ脱ぎたい!なんて方がほとんどではないでしょうか。 なかなか自分の足にあうハイヒールに出会えないことが悩みのリネット編集部・長瀬が自分にぴったりのお気に入りを探しに、オーダーハイヒールブランドの「gauge(ゲージ)」で採寸とフィッティングをしてきました。

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自分にあったお気に入りのハイヒールを履いてみたい!

今回は、浅草にある神戸レザークロス株式会社のオフィスをお借りして、ゲージのブランドディレクター兼木型師の五十石紀子(いそいし・のりこ)さんに採寸とフィッティングをしてもらいます。

普段から頻繁にハイヒールのを履いている長瀬ですが、どの靴も右足だけ脱げやすいのが悩み。個人的には「右足の方が足が小さいせいだ」と思っているのですが......。。

さあ、ぴったりのお気に入りは見つかるのでしょうか?

自分の足のサイズを採寸

まずは自分の足のサイズを採寸します。

計測機の赤外線カメラを使い、片足ずつスキャンニングして3Dのデータをとります。

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採寸は足を計測機に入れてまっすぐ立っているだけ。

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見事に長瀬の扁平足があらわに。恥ずかしい......

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「薄くて細いので結構パンプスでは悩まれるだろうな、という足ですね」

さすが何人ものお客様の足を見てきた五十石さん。このデータだけでそんなこともわかっちゃうんですね。

採寸が終わると、五十石さんから自分の足に関するレビューをいただきます。

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ちなみに長瀬の足のサイズは

左:足長231.9mm 足囲218.7mm

右:足長231.7mm 足囲220.6mm

でした。

「足長はいわゆる足のサイズと呼ばれているものです。長瀬さんの足はとても珍しくて、左右ほぼ同じサイズですね」

右の方が小さいと思っていたのに......!実は左右ほぼ同じサイズだったとは。。

「足囲は、親指の付け根の一番はっている部分と小指の付け根の一番はっている部分をにぐるっとメジャーを通した長さです。はっている部分を直線で結んだ長さを足幅と言います。

長瀬さんの足は、右足の方が足囲・足幅ともに若干大きい足ですね。特に右足は若干幅広で薄めの足です」

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ここまでくるともはや表情にも「右足ばっかり脱げるんだから右の方が小さいに決まってるじゃないですか」と不満の色が(笑)。

これを靴のサイズに変換すると、

左:サイズ23cm ワイズC

右:サイズ23cm ワイズD

になります。

「一般的な既製品の靴はEやEEワイズのものが多いです。みなさん、ゆったり履きたいというのが傾向だと思います。長瀬さんの足はCとDなので既製品よりも小さいですね。そういう場合は、選び方にポイントがあります。

靴はサイズとワイズの掛け合わせで決まります。なのでワイズをEやEEに合わせて自分のサイズを探すこともできるんです。つまり、23cmのEワイズと、サイズを一つ下げてワイズをひとつ上げた22.5cmのEEワイズは同じもの。なので、長瀬さんの足もE右足の23cmのDワイズは22.5cmのEワイズと同じです。左の足は22cmのEワイズですね」

22cmなんて指が当たりまくりで痛くて履けないのでは......?

「指が当たるとサイズが小さいと思う方が多いんですけど、靴の中で足が滑ってしまって当たっていることもあります。自分の思うサイズ以外もいろんなサイズ合わせてもらった方がいいと思いますよ」

「ちなみに、右足が脱げやすいのは、かかとのせいだと思います。」

かかと!?

「長瀬さんの足は左のかかとの方が少し外を向いているので、それが引っかかりになって脱げにくいんだと思います。靴のかかとのサイズは、サイズやワイズによってある程度決まってしまうので、合ったものをみつけにくいんです。

骨格は指の形やかかとの形、細さが人それぞれ違います。でも、靴はそれに合わせて購入することができないんですよね。だから、どこを優先して選ぶかが一番ポイントです。

長瀬さんの場合はかかとが脱げないかどうか、を重視するのがいいですね」

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かかとのことなんて考えたこともなかった.........。指の付け根が当たらないかどうかばかり気にしてました。

「かかとが脱げやすいと、指が自然と靴を引っ張ろうとするので中で当たったり、無理して筋肉を使っているので、扁平足や外反母趾の原因にもなります」

足のサイズに合ったハイヒールをフィッティング

採寸をして、自分の本当の足のサイズがわかったらフィッティングをします。

まずは採寸した大きさ通りのもの、ヒールは7cmを試してみました。

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採寸したもの、ということで長瀬の場合は、左右違うものからスタート。

実際の足入れ感や履き心地を確認しながら、サイズやワイズの上げ下げをして最も履き心地の良いものを探していきます。

ゲージでは、サイズ・ワイズ以外に「スゥイング」という足先のカーブが異なるものも3種類あります。親指側がきつめで小指側にスペースのある平均的なカーブのものに加えて、小指側がきつめで親指側にスペースがある平均よりもカーブがきついもの、親指・小指どちら側にもスペースがなくカーブの一切ないまっすぐのもの全てを試してみました。

長瀬の場合は、若干指周りがきついまっすぐの形が一番フィット。

「ポインテッドトゥなので指周りはきつく感じやすいです。指回りの部分はサイズやワイズ関係なく、木型の形が原因になってくる場所。かかとの脱げやすさがなければ、サイズやワイズをあげてあげることで解決していくことになります」

ということで、ワイズをひとつ上げてみます。

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ぴったり.........!ひとつワイズをあげるだけでこんなに変わるなんて。

調子に乗って9cmも履いてみます。

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あれ、7cmよりも9cmの方がもっとラク.........!!

「9cmはインソールに角度があるのでかかとに重心が乗りやすいんです。なので頑張って立ってる感じが少ないんだと思います。足がグッと上がるのでちょっと窮屈に感じるかもしれませんが、高さのあるぶん指が下に落ちきるのでラクに感じられる方も多いですね。

7cmの方が足が曲がりきらないので、足が落ちきらずに厚みのあるままになってしまうため、履き口のところがあたって痛みを感じやすいこともあります」

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なるほど!ヒールが高いからつらい、は迷信だったんですね。

ここからは立つだけではなく、実際に歩いてみて足の感覚を確かめながら、ヒールの高さが変わったことで出てきたキツさを調整します。

今回、長瀬に一番フィットする履き心地だったのは左右どちらも23cmのEEワイズ。両足全然違うと思って生きてきたのに......。

採寸ではワイズはCとDでしたが、実際にはちょっと幅が広めのEEワイズが履き心地が一番よかったです。実際に販売する際も採寸のデータはあくまでデータなので、実際の靴はお客様の好きな履き心地に合わせてご購入いただくのだそう。少しゆったりとしたワイズを買われる方の方が多いそうです。

色やヒールを選ぶ

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ぴったりの履き心地の一足が見つかったら、いよいよ色やヒールを決めていきます。

革の種類はスムースレザーとスウェードの2種類。スウェードは革が柔らかいのでフィッティングよりも少し大きめの印象になるそうです。フィッティングの感動を味わいたいならスムースレザーにするのがおすすめ、ということで、記念すべき一足目はスムースレザーから選ぶことに。

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......しかし、選べない。どれも素敵で選びがたいです。

「色を選べなくて複数足ご購入される方も結構いらっしゃるんですよ」

五十石さん、それは悪魔のささやきです。勘弁してください(笑)。

ヒールの種類や靴底も決めていきます。

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長瀬、顔がマジ。真剣すぎて怖い。

あとは完成を待つだけ

無事に色やヒールが決まると、控えをもらえます。

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注文した靴のカタチのイラストのカードにスワッチをつけてくれます。素敵!

あとは完成が送られてくるのを指をくわえて待つだけです。

お届けまでには2〜3ヶ月かかりますが、待った分だけ喜びもひとしおですね。