54年連れ添った80代のゲイカップル、待望の同性婚「ここに来るまで多くの闘いがあった」

50年以上の時を超えて、2人は「誓います」と言える日を待ち望んでいた。

50年以上の時を超えて、2人は「誓います」と言える日を待ち望んでいた。

ジャック・エヴァンスさん(85)とジョージ・ハリスさん(82)がアメリカ・テキサス州ダラス郡で6月26日、初めて同性婚の結婚証明書を受け取った。

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ジョージ・ハリスさん(写真左)とジャック・エヴァンスさん(同右)が結婚証明書を受け取った後、キスするシーンを見届けるデニス・ガルシア判事(前列左)

地元テレビ局「NBC5」ニュースによると、2人は6月26日にダラス郡で結婚した同性カップル170組の先頭を切って結婚証明書を受け取った。2人の結婚式は、アメリカの最高裁が同性婚を全国で合憲とする判決画期的な判決を下した直後のことだった。

エヴァンスさんとハリスさんは、54年間連れ添ってきたゲイカップルだ。

「ここにいる群衆に驚かされるかもしれませんが、ここには同性愛のカップルが450人くらいいるみたいですね。みんな結婚を待ち望んでいるんですよ。驚きです。ただただ驚きです」。エヴァンスさんは雑誌「People」の取材で、忘れられない瞬間についてこう答えた。「10年前は、結婚の平等なんて不可能だったのですから」

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エヴァンスさん(写真左)とハリスさんが、ダラス郡の職員から受け取った結婚証明書を手にする

エヴァンスさんとハリスさんは同性愛者の権利と結婚の平等を求めて長年闘い続けたという。彼らはダラス郡でのLGBTの歴史を保存、記録するためのプロジェクト「北テキサスGLBT商工会議所」と「ダラス・ウェイ」を立ち上げた。

「私たちが焦点にしたいのは、この地域のために私たちが残してきた財産です。それは若い人たちへ状況をより良くしていこうとしてきた私たちの生涯そのものなのです」。ハリスさんは2014年、雑誌「D Magazine」にこう答えた。「若い同性愛者たちは、手を取り合ってシーダー・スプリングス(テキサス州オークローンのゲイタウン)にも行くことができると思っています。そして、自然な流れでこうなったと思っている人もいるようですね。でも、そこに至るまでに多くの闘いがあったんです。」

最高裁が全州で同性婚を認める判決を出す以前、テキサス州は同性婚を禁止する13州のうちのひとつだった。しかし、闘いはまだ終わっていない。テキサス州のケン・パクストン検事は6月28日に声明を出し、テキサス州の職員は宗教上の理由で同性婚カップルの結婚証明書の発行を拒否できると述べた。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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