十五夜の夜に巨大な火の玉が現れた――。
中国南部の雲南省に10月4日、隕石が落下した。当日は月見を楽しむ「中秋節」という祝日にあたり、中秋の名月を撮影しようとしていた人たちが、落下する巨大な火の玉の様子を動画で撮影していた。サウスチャイナ・モーニング・ポストなどが報じた。
NASAによると、この隕石は地球の上空37キロの地点で爆発した小惑星の一部で、毎秒14.6キロメートルの速さで落下した。落下の衝撃はTNT火薬540トンの爆発に相当する威力だとみられる。落下により、マグニチュード2.1の地震が観測されたという。
NASAでは1988年から「流星」のなかでもとくに明るい「火球」を観測している。観測以来最大の火玉は、2013年2月15日に観測されたもの。このときは、440キロトンの爆発に相当する威力の隕石がロシアに落下した。
【2013年ロシアに落下した巨大な隕石】