スイスの司法当局は5月27日、国際サッカー連盟(FIFA)の幹部ら6人を汚職容疑で逮捕した。メディアや広告会社から賄賂を受け取った疑いがあり、賄賂の総額は1億ドル(日本円にして120億円)を超えるとみられている。NHKニュースなどが報じた。
賄賂の受け渡しはアメリカの銀行を通じて行われ、捜査を続けてきたアメリカの司法当局の要請に基づいてスイスの司法当局が容疑者を逮捕した。ニューヨークタイムズによると、FIFA幹部らは総会のため、スイスのチューリヒのホテルに集まっていたという。
同紙によると訴追対象になっているのは、FIFA副会長のジェフリー・ウェブ氏ら。1990年代初めから現在までにメディアや広告会社から賄賂を受け取っていた。その見返りとして、ワールドカップを含む中南米のサッカーの試合を放送権やスポンサー権などを取得するための便宜を図った疑いが持たれている。
FIFAは29日に会長選を予定していた。現職のジョセフ・ブラッター氏とヨルダン協会会長のアリ・ビン・アル・フセイン王子の一騎打ちとなっていた。両氏は逮捕されていないが、会長選が延期される可能性が出ている。
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