独ベルリンの秋を華やかに彩る光の祭典「Festival of Lights」

プロジェクターなどの映写機器を通じてコンピュータグラフィック映像を建造物や物体に投影する「3Dプロジェクションマッピング」は、映像表現や空間演出の新しい手段として、国内外で広く活用されています。
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独ベルリンのブランデンブルグ門に映し出された「Festival of Lights」の映像パフォーマンス

プロジェクターなどの映写機器を通じてコンピュータグラフィック映像を建造物や物体に投影する「3Dプロジェクションマッピング」は、映像表現や空間演出の新しい手段として、国内外で広く活用されています。

中でも、最近の代表的な事例として挙げられるのが、2013年10月9日から20日までドイツの首都・ベルリンで開催された「Festival of Lights(フェスティバル・オブ・ライツ)」。2005年から毎年10月に実施され、今年9回目を迎えたこの"光の祭典"には、ドイツ内外から200万人以上が来場したと推定されています。

「Festival of Lights」の舞台となったのは、ブランデンブルグ門やポツダム広場といったベルリン市内の人気観光スポット。これらの空間に次々と映し出される芸術的な映像によって、街が一段と華やかに彩られていました。

日本でも、2012年9月に東京駅丸の内駅舎で実施された「TOKYO STATION VISION(トウキョウ・ステーション・ビジョン)」をはじめ、3Dプロジェクションマッピングを活用したイベントが増えており、株式会社シード・プランニングの調査結果によると、日本における3Dプロジェクションマッピングの市場規模は、2012年時点の600億円から2015年には5倍強の3250億円まで拡大すると見込まれています。

木々にライトを巻き付けたり、特殊な照明器具を建物の壁などに設置するといった、従来のイルミネーションと異なり、周辺の自然や建造物に手を加えることなく光をまとわせ、新しい空間を演出することができる「3Dプロジェクションマッピング」は、エンターテインメントとしてはもとより、アートや広告など、ますます活用の場が広がりそうです。