フェラーリが開催した「学生デザインコンテスト」 最優秀作品が決まる

フェラーリによると、審査員は多彩な分野から選出されたにもかかわらず、全員の意見は迷いなく一致し、最優秀作品を「マニフェスト」に決定したという。
Open Image Modal
Autoblog

フェラーリが開催したデザイン・コンテスト「フェラーリ・トップ・デザイン・スクール・チャレンジ」には、世界中から選抜された有名デザインスクールの学生が参加し、未来のフェラーリを描いたデザインを競い合った。そして先日ご紹介した最終選考に残った4校の中から、ついに最優秀作品が決定した。

最も高い評価を受けた「マニフェスト」と名付けられたこの作品は、フランスのヴァランシエンヌでISDルビカに通う6名の学生によってデザインされたもの。フロントノーズから、アーチ型の前後フェンダーをつなぐように1本のラインがグリーンハウスを形成し、リアエンドに伸びるスリークなデザインが特徴だ。絞られたキャビンから後輪がワイドに張り出すスタイルは「フォードGT」とも似ている。ルーフにはシュノーケル型のインテークが備わり、ヘッドライトとテールランプは線のように細長く、2座のシートが別れたコクピットのドアは天蓋のようなクラムシェル型となっている。とても魅力的な黒いボディには赤いハイライトが施され、ジェット・エンジンによる駆動が想定されているらしい。

審査は、パオロ・ピニンファリーナ、セバスチャン・ベッテル、ニック・メイスン、ジェイ・ケイといったお馴染みの名前を含むデザイナー、エンジニア、ドライバー、コレクターたちによって行われた。フェラーリによると、審査員は多彩な分野から選出されたにもかかわらず、全員の意見は迷いなく一致し、最優秀作品を「マニフェスト」に決定したという。さらに審査員は、超近代的なコックピットの設計をデザインした、ロマン・エゴロフの「FL」に審査員特別表彰を授与した。同氏はドイツ・プフォルツ大学で学ぶロシア人学生だそうだ。

Open Image Modal

審査員特別表彰を受賞した「FL」ロマン・エゴロフ氏

オンライン投票による特別賞は、韓国・ソウル、ホンイク大学の学生3人がデザインした「ダ・エスフェラ」が受賞した。ぜひ実際に上のギャラリー写真やビデオで受賞作品を見てほしい。下のギャラリーでは最終選考に残った全てのエントリー作品を見ることができるので、そちらもご覧いただきたい。もしも審査に異議があるという方がいたら、コメント欄にご意見をどうぞ。