ファーガソンで警官2人が銃撃される 人種差別に抗議するデモの最中

3月12日未明、アメリカ、ミズーリ州ファーガソンの警察署前で2人の警官が銃撃されたと、他の警官と目撃者が述べた。この銃撃は11日午後、ファーガソン警察署長が辞任したことをうけて抗議活動が行われていた中で発生した。

3月12日未明、アメリカ、ミズーリ州ファーガソンの警察署前で2人の警官が銃撃されたと、他の警官と目撃者が述べた。この銃撃は11日午後、ファーガソン警察署長が辞任したことをうけて抗議活動が行われていた中で発生した。

AP通信によると、12日朝、セントルイス郡警察のジョン・ベルマー署長が、銃撃された警官が治療を受けている病院の外で会見を行った。ベルマー署長は、郊外のウェブスター・グローブス在住の32歳の警官が顔を撃たれ、セントルイス郡警察の41歳の警官が肩を撃たれたと述べた。ベルマー署長によると、警官の容態は「非常に深刻」だが、意識はあるという。また、ベルマー署長は「2人は警官だったために標的となった」と述べた。今回の銃撃に関する逮捕者はまだ出ていない。

ハフポストUS版の取材に答えた目撃者のトニー・ライスさんによれば、複数の銃声が鳴ったあと、一人の警官が床に倒れ叫んでいたという。また、カメラマンのブラッドリー・レイフォードさんは、ファーガソン警察署の前に並ぶ警官たちのそばにいるときに、銃声を聞き、閃光を目撃した。銃弾がかすめる音が聞こえ、弾に当たらないよう他の警官に引っ張られる警官の姿を見たという。

その後、複数の警官が銃を取り出し警戒態勢に入ったため、デモ参加者たちがその一角からいなくなったとしている。警官らは通りを横切り、銃弾が発射されたと思われる地点に向かっている様子が、ストリーミング中継では映されている。

ファーガソンでは、2014年8月にアフリカ系アメリカ人少年マイケル・ブラウンさんが白人警官に射殺された事件が発生し、抗議デモが全米に拡大していた。

アメリカ司法省は3日、ファーガソン警察の捜査や裁判所で著しい人種差別があったとする報告書を公表した。司法省の報告書ではアフリカ系アメリカ人の交通違反を厳しく取り締まったり、裁判所の職員が警官と差別的なメールをやりとりしていたりしていたことが明らかになっている。

報告書の公表を受けて、ファーガソン警察のトーマス・ジャクソン署長が辞任した。12日未明には報告書で明らかになった人種差別に抗議するデモ隊と警官隊がにらみ合いを続けていた。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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