世界初の女性宇宙飛行士ワレンチナ・テレシコワさん(76)が初めて宇宙飛行を達成してから今年で50週年となる。
1963年6月16日、旧ソ連の宇宙船「ボストーク6号」に単独搭乗したテレシコワさんは、地球を48周、70時間50分の軌道飛行を行った。飛行中に「ヤー・チャイカ(私はカモメ)と交信した言葉は当時世界中に知れわたった。チャイカ(カモメ)はテレシコワのコールサイン(呼出符号)だった。(コトバンク「世界大百科事典 第2版」より)
産経新聞によると、テレシコワさんは現在ロシア下院議員で外交委員会の副委員長を務める。7日にはロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センターで記者会見し「地上から離れれば離れるほど地球はいとしかった。今でもよく夢に見る」「地球は小さいが私たちを結びつける偉大な存在。私たちを引き裂くものは少ない」などと述べた。
テレシコワさん以降、世界各国の女性飛行士が次々と宇宙へ足跡を残していった。朝日新聞は次のように伝えている。
米航空宇宙局(NASA)などによると、それ以降、約60人の女性が宇宙へ飛び立っている。男女あわせた全体の約1割を占める。
83年に米国初の女性飛行士サリー・ライドさんがスペース・シャトルで飛行。2007年には女性初の国際宇宙ステーション(1SS)司令官も誕生した。日本人では向井千秋さんが1994年と98年にシャトルで科学実験などをした。山崎直子さんは10年に宇宙へ。ISSに乗りこんだ際は、4人の女性宇宙飛行士が同時に滞在した。(朝日新聞デジタル 2013/06/1521:17分)
また、CNNによると、NASAは18日までに小惑星や火星を目指す次世代宇宙飛行士の候補生として8人を選出し、女性が半数に当たる4人が選ばれている。宇宙で活躍する女性飛行士はますます増えていきそうだ。
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