感情を体で感じること
たとえば、
「怒り」という感情であっても、
腸が煮え繰り返るとか
胸糞悪いとか、
むくれる
つむじを曲げる
ヘソを曲げる
ツノを出す
怒りが込み上げる
腹を立てる
地団駄を踏む
怒り心頭に発する
腹の虫が収まらない
怒り心頭に発する
かんにん袋の緒が切れる
などなど、たくさんの表現があるわけです。
おそらく、かつての日本人は、こういった感情表現をうまく使い分けることで、
まずは、「言う」こと、ただそれだけで、感情を感じていたんだろうと思います。
たとえば、
「腸が煮え繰り返るわ」と言うことで、
その腸の状態、感覚を意識し、感じ、
感じることで、その感情が多少なりとも軽くなることを知っていたんじゃないかと思うのです。
たとえば、「悲しい」という気持ちであれば、
はらわたがちぎれる
胸が張り裂ける
胸がふさがる
胸がつかえる
など、微妙に似ているようで、違う表現を使うことで、
その悲しさを適切に表現し、感じ、心を軽くすることができていたんじゃなかろうかと。
それが、今は、「イライラする」「むかつく」と言ったら、
それはもうそれでおしまい。
結果、感情を感じるなんてことにはつながっていきません。
いろんな方のコーチングをしてきて、
「怒り」であっても、「悲しみ」であっても、
しっかりと、体で感じることで、軽くなることは、重々承知しています。
たとえば、「胸につかえるような感覚」があったとしたら、
そのつかえているものは何なのか、何となくでいいので、感じていきます。
黒い物体が詰まっているような感じ、とか、
もやっとした煙のようなものが漂っているような不快感とか、
魚の骨が刺さった感覚とか。
その体感覚に意識を向け続け、感じ続けることで、
確実に心は軽くなっていきます。
もし、今、ちょっと悲しかったり、
胸がモヤモヤしていたり、頭が重かったり、
気が重かったりしている方がいたら、
ぜひ、3分でも5分でもいいので、
体の感覚に意識を向け続けること、やってみてくださいね!
自分ではわからなくても
1分でも、何かは変わると思いますよ!
感情は、しっかりと体感覚として感じて、消化して、
軽やかな自分で、身軽に気軽に過ごせるように、
整えてくださいね〜!
(2016年07月27日「ボトルボイス」より転載)