Facebook、新型コロナ関連などの投稿を次々とブロック。原因は「システムの不具合」とTwitterで説明

スパムじゃないのに...。信頼性の高いニュースソースもブロックされました

「外部リンクのついた投稿がFacebookでブロックされる」という報告が、アメリカで相次いでいる。

TechCrunchによると、外部リンクのついたいくつかの投稿に対して「コミュニティ規則に違反している」「誰もあなたの投稿を見ることはできません」という警告が出されるという。  

ブロックされたのは、新型コロナウイルス関連のニュースを含む様々な投稿で、USA Todayなど信頼のあるソースも含まれている。

 「『若い人にとっても新型コロナは危険』というダラス・モーニング・ニュースの記事を投稿しようとしたら、Facebookにガイドラインに反していると警告され、削除されてしまいました」

 「私が投稿したタイムズ・オブ・イスラエルの記事は、Facebookによるとスパムらしい(スパムではないのだけれど)」

この現象について、Facebookセキュリティ インテグリティ担当のガイ・ローゼン氏が18日、システムの不具合によるものだとTwitterで説明した。

「私たちは問題に対応しています。これはスパム対策システムの不具合です。コンテンツモデレーターチームの働き方変更には、関係ありません」

ローゼン氏はその後、「COVID-19に関連する投稿だけでなく、誤って削除されたすべての投稿を復旧した。不正なウェブサイトへのリンクを削除する自動システムの不具合が原因であり、他の多くの投稿も誤って削除した」と報告した。

■リモートワークに切り替えたこととは関係ないと説明

Facebookは3月16日に、新型コロナウイルス対策として、可能な範囲で同社の従業員をリモートワークに切り替えたと発表した。

プライバシーやセキュリティーの都合上、自宅ではできない業務もあるため、実質的にコンテンツを監視する人が減ることになる。

しかしFacebookは「機械学習の性能をあげるなどして、セキュリティ強化に取り組んできたので、業務に支障はきたさないだろう」と説明している。

一方で、急な変更にシステムが対応できていないのではないかと指摘する人もいる。

Facebook元セキュリティ責任者のアレックス・スタモス氏は「新型コロナウイルスでFacebook社が、従業員をリモートワークに切り替えたため、人員が減ってスパム対策のシステムが混乱したのではないか」とTwitterで指摘している。

こういった指摘について、Facebook広報は今回はリモートワークに切り替えたこととは関係ないとTechCrunchに話している