アメリカのオクラホマ州タルサの地元警察は4月10日、テーザー銃(スタンガンの一種)を向けたとして黒人の容疑者を射殺する保安官代理の動画を公開した。
【※閲覧注意】保安官代理が銃撃する瞬間が含まれています
元警察官で、保安官代理のロバート・ベイツ氏(73)は4月2日、エリック・ハリスさん(44)に発砲する前に「テーザー銃、テーザー銃」と叫んだ。
その後、ベイツ保安官代理は直ちに「撃ってしまった!」と大声で叫び、「申し訳ない」と話した。
ハリスさんは、不法武器売却をめぐるおとり捜査でターゲットにされており、半自動ピストルと銃弾を覆面捜査官に売却した疑いが持たれていた。
1分間に及ぶ映像では、銃声が聞かれる前に、ハリスさんが保安官代理から逃げている様子がうかがえる。ハリスさんは「俺を撃ちやがった。ちくしょう、息ができない!」と叫んでいる。
「おとなしくしろ! 黙れ!」と保安官代理は叫び返した。
ニューヨーク・デイリーニュースによると、ハリスさんは銃撃された時、丸腰だった。彼は病院に搬送されたが、その後死亡が確認された。
当局は銃撃が故意ではなかったと確認した。
4月3日に発表された声明で、保安官代理の事務所は「彼は殺傷力の低い銃を使おうとしていた。テーザー銃を使っていたと思う。その時、彼は不注意で銃を発射してしまった」と述べた。
警察は今回の銃撃に関する捜査を公表していない。
今回の銃撃は、4日、サウスカロライナ州の丸腰の黒人男性のウォルター・スコットさんが白人警官のマイケル・スレーガー容疑者に射殺された事件の直後に発生した。スコットさんは、交通違反の取り締まり後、走って逃亡したところをスレーガー容疑者に背中から数発銃撃された。スレーガー容疑者は解雇され、殺人罪で告発された。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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