史上最強のエイプリルフール・ジョーク6選

正確な起源はわからないものの、エイプリルフールは、1500年代の文献に登場しているほど古くからあるものだ。
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Taco Bell

正確な起源はわからないものの、エイプリルフールは、1500年代の文献に登場しているほど古くからあるものだ。

なにしろ500年もの歴史があるので、どれが史上最強のエイプリルフール・ジョークかを選ぶことは不可能だ。しかしここではとりあえず、思わず笑ってしまう歴史上のジョークを6つ選んでみた。

6位「白黒テレビがあっという間にカラーテレビに変身」
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1962年当時、スウェーデンのテレビはすべて白黒放送だった。しかし同年4月1日、すべてが一変するかに思われた。\n\n同国のテレビ局STVが視聴者たちに、「目の細かい網」もしくは「ナイロン製ストッキング」を通して画面を見るだけで、画像がカラーに早変わりすると発表したのだ。科学的な説明をでっちあげ、やり方も詳しく説明した。ほぼすべての人が、ストッキングを引き伸ばしてテレビにかぶせようとしたのは言うまでもない。
5位「Gmailのプリントアウト配達サービス」
Google
Gmailは2007年、新サービス「Gmail Paper」を発表して人々を煙に巻いた。\n\n新たなサービスでは、Gmail利用者に届いた電子メールはすべてプリントアウトし、順番通りに箱に収めて自宅まで配送するという。サービス内容を事細かに説明した、説得力あふれるウェブサイトまで立ち上げられた。\n
4位「聖書に即した円周率」
Giphy
1998年4月1日、科学の発展を推進する団体「New Mexicans for Science and Reason」は、驚きのニュースレターを公開した。その内容は、アラバマ州議会が、円周率を「3.14159265…」から、キリスト教にとってより純粋で聖なる数字「3.0」に変更する法案を可決したというものだった(キリスト教の中心教義に、三位一体説がある)。\n\nこのニュースはすぐさまインターネット上を駆け巡り、人々は激怒した。同州議会事務局には抗議の電話が殺到したという。\n\nこのいたずらを企てたのはマーク・ボスロー氏だ。きっかけは、学校の授業で進化論について指導しないという州法案をアラバマ州議会が審議していたことにある。このいたずらは、同法案がいかにばかげているかという点に注目を集める上で功を奏した(アメリカ南部などいくつかの州では、プロテスタントの一部に進化論を否定する人々が多い。進化論を学校教育の場で教えることを制限する州法も、いくつかの州で成立しては、違憲裁判で否定されてきた)。\n
3位「有名な天文学者の壮大なジョーク」
Giphy
イギリスの著名な天文学者で、BBC番組のキャスターも長年務めていたパトリック・ムーア氏は、1976年4月1日のBBCラジオで奇想天外な話をした。同日9時47分に、木星、冥王星、地球が一直線に並ぶため、地球の重力が軽くなるという、極めてまれな現象が起きるというのだ。\n\nムーア氏はこのとき、ほんの一瞬、浮遊感を体験できると説明した。そして、9時47分きっかりに、ラジオを通じて「せーの、ジャンプ!」と呼びかけた。\n\n1分と経たないうちに、自分の浮遊体験を伝える電話が数十名から入った。自分も夫も部屋の中で体がぷかぷか浮いたと話す人、自分を含め12名の体が椅子から浮いたと言う人、体が突然浮かんだため頭を天井にぶつけたと訴える人もいた。\n
2位「スパゲッティがなる木」
Museum Of Hoaxes
イギリスのBBCは1957年、エイプリルフール・ジョークのレベルを一気に押し上げる傑作を発表した。スパゲッティが木から採れると報じて、人々を見事にだましたのだ。\n\nBBCはこのジョークのために全力を挙げた。4月1日を前に撮影隊をスイスに派遣し、「スパゲッティを食い荒らす害虫ゾウムシが完全に駆逐された」ため、スパゲッティ収穫の撮影に成功したというニュース映像を撮影したのだ。\n\n映像では、木の枝々に事前にぶら下げておいたゆでたスパゲッティを、地元の若い女性たちが収穫して、カゴに収めている。\n\nニュースが報道されると、スパゲッティの木の育て方を問い合わせる電話がBBCに殺到した。キャスターが番組終了前にいたずらを白状していたにもかかわらず、スパゲッティの栽培方法を知りたいという問い合わせはその後も続々と押し寄せたという。
1位「合衆国のシンボル“自由の鐘”がタコベルのものに」
The Museum Of Hoaxes
全米に展開するメキシコ料理のファーストフード・チェーン「タコベル」は1996年4月1日、アメリカの大手新聞6紙に全面広告を掲載した。\n\nその内容は、「国の借金を減らすため」に、合衆国のシンボルである自由の鐘(リバティ・ベル)を買い取ったというものだった。「タコベルの歴史やブランドイメージは、鐘(ベル)というシンボルを中心に進展してきました。そしてわれわれはとうとう、鐘の中の鐘と言うべき素晴らしい鐘を手に入れたのです」\n\nタコベル本社、そして、自由の鐘を管理するフィラデルフィアの国立公園局には、抗議の電話が殺到した。あまりの反響ぶりにタコベルは、広告がエイプリルフールのいたずらであることを認める声明を同日正午に発表した。\n

[Christine Dalton(English) 日本語版:遠藤康子、合原弘子/ガリレオ]

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