文法も単語も正しいのに英語が通じない?そんな時は「抑揚」を付けるのがオススメ

渡米直後、自分はほとんど英語が喋れませんでした。何とかリスニングはOK。でもこちらの意思を伝えることができず、悲しいかな、英会話としては成立しなかったんです。

こんにちはー。 縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。

渡米直後、自分はほとんど英語が喋れませんでした。

相手も喋れないのを知ってるので、ゆっくりは喋ってくれるんです。だから何とかリスニングはOK。でもこちらの意思を伝えるの、がホーーーントに大変!!

これでも高校は英語科のコースに行って、大学でもちゃんと英語の勉強をしてましたよ?でも、実際にリアルなコミュニケーションには程遠かった。

今考えれば、きっと英作文として文章に書き起こせば通じてました。でも悲しいかな、英会話としては成立しなかったんです。

友達に教えられた抑揚

アメリカで仲良くなった友人(英語ペラペラ)に、仕事場で英語が通じない事を相談してみました。

彼はアメリカの大学を出てガッツリ英語で苦労してきた人。ただこういう言い方は失礼ですが、英語の文法とか語彙力では大差ないかったと内心思っていました。だって日常会話ですからね。専門単語もなければマニアックな言い回しもしません。

でも英語が通じないで困ってることを伝えると、

もっと口を使ったほうが良いよ。

日本語からしたら、少し大げさなぐらいに喋らないと

これには目からウロコが落ちました。正しく喋ってれば通じるわけじゃない。こんな当たり前な事を知らなかったんです。

英語は日本語の三倍動かす気持ちで

出典は不明ですが、彼いわく「英語は日本語の三倍の運動量」らしいです。それだけ口を大きく動かしてるんですよね。

こんなに動かす理由は「抑揚」を付けるためだといいます。英語話者は抑揚を取っ掛かりにして聞き取っているのです。

たとえば「I would like to go to Bath room.」を伝えるとしましょう。ここで抑揚を付けるのは最も伝えたい「Bathroom」です。相対的に、他の部分を少し小さめに喋っても大丈夫。むしろ全てを同じトーンで話してしまうと、取っ掛かりが掴めず聞き取りにくい。

これ、実は我々の日本語でも同じなんですよね。日常の会話に出てくるすべての単語を処理してるわけじゃなくて、いくつかの「キーワード」を選別して理解してるんです。じゃないとここまで早い会話のキャッチボールができません。

英会話の場合、このキーワード選別に「抑揚」が大切なんです。

抑揚は大袈裟なぐらいが丁度いい

日本語は抑揚が少ない言語なんですよね。英語以外の言葉に比べても少ないといいます。なので日本語ネイティブの我々は、意識的に口を動かしていかないと「抑揚」が不十分なんです。

そんな時、いつも自分は「ニューヨークのオバちゃん」をイメージして喋っています。ほら、なんとなく口がスゴイ動いてるイメージありません?

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もうね、大袈裟?ってぐらい。でもこの意識を持つようになったら不思議と通じるようになったんです。つまり抑揚が付けられるようになりました。

ただこれ、慣れるまでは意外と恥ずかしい...。なんか無理にアメリカナイズしてる感じがして、こっ恥ずかしいんですよね。5年も居たので随分と慣れましたが。

ドラマ等で実際の「口の動かし方」を真似する

自分は「ニューヨークのおばちゃん」がピンとくるんですが、これは誰でも良いんです。海外ドラマの俳優さんでもいいし、歌手でもいい。なんならこういうこういうオンライン英会話の真似するのもいいですね。

ちなみに「通じるかどうか?」は実際にリアルなコミュニケーションをしてみないと分かりません。本人がいい感じ!と思っても、相手あっての会話ですので。

もし相手が男性だと恥ずかしいという人は、女性限定の英会話スクールなんてのもあるので参考にしてみてください。

できれば男性限定も作って欲しいところですw

日本人は基礎力がメッチャ高い

自分は日本人の英語の基礎力ってかなり高いと思うんです。こっちに来て、より痛感しました。

たとえば文法ひとつとっても「How old」「How height」とかの言い回しができますよね?5W1Hで「あぁ...」と思い浮かべられる人も多いはず。これって他の非ネイティブの国の人からしたら、メチャメチャハイレベルですよ。未だに「How many years are you?」ってけっこう普通に聞かれますもん。

多くの日本人は「抑揚」が上手になれば、ペラペラと喋れるようになります。最初はちょっと恥ずかしいですけど、口の動き真似をしてみてください。

きっと英会話のための道具は十分すぎるほど持っているんです。あとは、その使い方に慣れるだけですよ!

(2015年12月14日「なわとび1本で何でもできるのだ」より転載)