天皇皇后両陛下、パラオに到着「すべての人々を追悼」

天皇・皇后両陛下は太平洋戦争の戦没者を慰霊するため、太平洋戦争の激戦地パラオに到着した。慰霊のための外国訪問は、戦後60年の2005年6月のサイパン島訪問以来。
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パラオ国際空港に到着し、地元の子どもたちの出迎えに手を振って応えられる天皇、皇后両陛下=2015年4月8日午後4時52分

天皇・皇后両陛下は4月8日午後4時過ぎ(日本時間)、太平洋戦争の戦没者を慰霊するため、羽田空港発の民間チャーター機で太平洋戦争の激戦地パラオに到着した。慰霊のための外国訪問は、戦後60年の2005年6月のサイパン島訪問以来。

時事ドットコムによると、両陛下は空港で歓迎式典に臨み、レメンゲサウ大統領夫妻と会見。「パラオを訪問できて大変うれしい」と述べた。続いて日本の支援で建てられたパラオ国際サンゴ礁センターを訪れた両陛下は、所長の説明を聞きながら水槽の中のハゼやサンゴを興味深そうに見て回った。沿道には地元住民が多数並び、両国国旗を振って歓迎したという。

午後8時からは同国主催の歓迎晩餐会に出席。両陛下は熱帯のパラオの正装にならい、開襟シャツや丈の長いブラウスなどに着替えてテーブルに付いた。この席で天皇陛下は、この地域で日米の熾烈(しれつ)な戦闘が行われ、多くの人命が失われたとした上で、「ここパラオの地において、私どもは先の戦争で亡くなったすべての人々を追悼し、その遺族の歩んできた苦難の道をしのびたいと思います」と述べた。

両陛下は午後11時すぎ、宿泊する海上保安庁の巡視船に到着。8日に予定された日程をすべて終えた。9日には太平洋戦争の激戦地となったペリリュー島を訪れ、日米それぞれの慰霊碑で戦没者を追悼する予定。

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