スーパーマン、バットマン、超人ハルク、スパイダーマン…「好きなヒーローは?」と聞かれたら、あなたはどのキャラクターを思い浮かべるだろうか?
もちろん、「ヒーロー」は男性キャラクターだけではない。チャーリーズエンジェル、キャット・ウーマン…女性の「ヒーローも」いる。
「男の子が女性のヒーローに憧れ、尊敬してもいい」と話すのは女優で国連「UNウィメン」親善大使のエマ・ワトソン。
エンターテインメント・ウィークリー誌のインタビューで、「男の子が女性のヒーローに憧れ、尊敬する社会になってほしい」と語った。
なぜ、男の子が女性のヒーローを受け入れるのは難しいか。その理由を、ワトソンはこう考えている。
「男の子が女性のヒーローに憧れるというのは、ほとんどないことです。常識から外れていることを受け入れるのは難しい」
「女性は、男性のヒーローに簡単に共感し、素晴らしい人間性に憧れます。だけど男の子は『女性に共感するのは難しいし、共感したいと思わない』と感じてしまいます」
ワトソンが言うように、女の子が男性のヒーローに憧れ、尊敬することは珍しくない。それは、ハロウィンのコスチュームを見るとよくわかる。
ハロウィンで男性ヒーローのコスチュームを着る女の子は少なくないし、着てもおかしいとは思われない。
しかし、女性ヒーローのコスチュームを着た男の子はほとんど見かけない。男の子が女性のヒーローになったり女の子のように振る舞うと、劣っているとか女々しいと思われるというのが、その理由かもしれない。そういった現状の下では、男の子は女性のヒーローを受け入れにくい。
ワトソンは、この現状を問題だと考えている。
「とても残念なことです。私は、女性は男性と全く同じ価値があり、尊敬に値する憧れの存在だ、と考える社会になって欲しいと思っています。少しずつでも変わって欲しい、いえ変わっていると思います。だけど、これはもっともっと注目されていい問題です」
ワトソンは、男性や男の子たちに、男女が平等に生きられる社会をつくるための協力を呼びかけるUNウィメンのキャンペーン「HeForShe」の立ち上げに関わった。
活動のせいで、ネット上で攻撃されるという経験もしたワトソン。それでも発言や活動を続ける彼女自身が、男女ともに憬れる存在となりつつある。
ハフィントンポストカナダ版に掲載された記事を翻訳・編集・加筆しました。
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