タイの洞窟に閉じ込められた少年サッカーチームの救出にあたった英国のダイバー、ヴァーノン・アンスワース氏が、テスラCEOイーロン・マスクに"小児性愛者"呼ばわりされた件で、正式に訴訟を起こしたことがわかりました。訴えでは7万5000ドル以上の損害賠償と、イーロン・マスク側が今後一切の言いがかりをつけないよう要求しています。
タイの洞窟に閉じ込められた少年サッカーチームの救出にあたった英国のダイバー、ヴァーノン・アンスワース氏が、テスラCEOイーロン・マスクに"小児性愛者"呼ばわりされた件で、正式に訴訟を起こしたことがわかりました。訴えでは7万5000ドル以上の損害賠償と、イーロン・マスク側が今後一切の言いがかりをつけないよう要求しています。
事の発端は、アンスワース氏がTV番組のインタビューでイーロン・マスク氏による救出活動への介入を「宣伝のためのスタンドプレイだ」と批判し、マスク氏に対して「その潜水艦を、入れられたら痛いところにでも突き立てておけばいい」と罵ったこと。
"小児性愛者(Pedo Guy)"だという発言は、このアンスワース氏の発言に憤慨したイーロン・マスクが、罵り返した際に出たもの。マスクCEOは、実際にはその後にアンスワース氏に対して公式に謝罪し、問題のツイートを削除しました。
これで一件落着かと思われたのですが、なぜかマスクCEOは、8月28日になってふたたびアンスワース氏について「彼があの件で私を訴えなかったのは不思議じゃないか?」とツイートしました。そして訴状によると、すぐに訴え出なかったことが逆にアンスワース氏が小児性愛者であることを暗に認めているとマスク氏は主張しており、アンスワース氏が犯罪者だと一般のフォロワーたちに印象付けようとしたとされます。
マスク氏はさらに2日後、Buzzfeedに宛てたメールで、アンスワース氏が当時12歳の少女と同棲するため30~40代にかけてタイに移住していたと主張、「幼児強姦者(child rapist)を擁護するのはもうやめろ」と意見したとのこと。
アンスワース氏の弁護士は、マスク氏の主張をすべて否定しており、タイに居るアンスワース氏の「重要な女性」は現在40歳であるとしています。訴えでは、マスクCEOがアンスワース氏に関する虚偽の犯罪履歴を広く一般に公開して、アンスワース氏の面目を潰そうとする意図的な主張を行った」としており、アンスワース氏は今回の訴えとは別に英国でもマスク氏を相手取って訴訟を起こす計画をしているとのこと。
engadget日本版「イーロン・マスク、タイ洞窟遭難の救助ダイバーに訴えられる。小児性愛者呼ばわり繰り返したため」より転載しました。
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