1月16日、ケニアのサンブル国立保護区で双子のゾウの赤ちゃんが発見された。NPOの保護団体「Save the Elephants」が発表した。母親の名前はボラといい、赤ちゃんは雄と雌、一頭ずつだという。
動物学者で団体の設立者のイアン・ダグラス-ハミルトン氏は声明で、「ゾウの双子はとても珍しく、およそ1%ほどの確率でしか生まれません」と述べた。また、「多くの場合、母親は2頭の赤ちゃんを育てるのに十分な母乳がありません」と続けた。
団体のInstagram投稿によると、母親ゾウのエサとなる植物がどれだけあるかや、母親としての経験が、双子の生存の可能性に大きく関わってくるという。ボラの場合、2017年に出産した赤ちゃんをしっかり育てた経験がある。また、最近降った雨のおかげで緑の植物もあり、それらは双子の生存の可能性に貢献するだろうという。
「この数日間が、この双子のゾウにとって正念場になるでしょう。生き続けてくれるよう、みんなで祈っています」とダグラス-ハミルトン氏は述べた。
アフリカゾウの妊娠期間は現存の哺乳類の中で最も長く、22カ月間にもおよび、約4年間隔で出産する。
団体の研究員らは、この双子の赤ちゃんの健康状態や成長を日々観察していく予定だという。
Instagram投稿には、「頑張れ!」「元気で健康に育ちますように」などの応援の声が集まっている。