衆院選で違反容疑 全国で70件、本格捜査へ 警察庁
14日に投開票される衆院選で、警察庁は13日、全国で約70件の選挙違反事件を本格捜査し、関係者約130人を取り調べると発表した。買収容疑や詐偽投票容疑などで投票終了後に着手する。2年前の衆院選と比べて約40事件、約150人少ない。
警察庁のまとめでは、12日までに大阪、兵庫、愛知、千葉、神奈川の5府県警と警視庁が摘発したのは6事件(前回比3件減)で、逮捕者は6人(同3人減)だった。いずれもポスターを刃物で切ったり、候補者を羽交い締めにしたりした自由妨害容疑だった。
一方、文書掲示違反などへの警告は1450件で、45・2%(1195件)減った。ネットを利用した違反への警告は22件少ない8件で、ホームページやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などでの公示前の投票依頼だった。
警察庁幹部は着手予定の事件や警告の減少について、「解散が急だったためではないか」としている。
(朝日新聞社提供)
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