ホラー漫画「エコエコアザラク」などで知られる漫画家の古賀新一さんが3月1日、病気のため死去した。81歳だった。3月16日、秋田書店が公式サイトで発表した。
古賀さんは1975〜79年にかけて「週刊少年チャンピオン」で「エコエコアザラク」を連載。黒魔術を操るヒロイン・黒井ミサの周囲で起こる猟奇事件を描き、大ヒットした。これまでに数度にわたって映画やドラマにもなった。
1997年のドラマ化で黒井ミサを演じた佐伯日菜子さんは、16日夜にブログを更新。「『エコエコアザラク』がなければ今の私はなかったのではないだろうか」と、亡き古賀さんを偲んだ。
『エコエコアザラク』がなければ今の私はなかったのではないだろうか。
それほど、私にとってこの作品で黒井ミサとして生きてきた事はとても大きかった。
役に取り憑かれるという経験もした。 いっぱい悩んだし、肉体的にも本当に大変だったけど、一つの大きなドラマと映画を作り上げた充実感は忘れられない。 たくさんの方に愛された作品だった。
(古賀新一先生のこと。 | 佐伯日菜子オフィシャルブログ「日菜歩路(ヒナブロ)」Powered by Amebaより 2018-03-16)
佐伯さんは「古賀先生はいつも穏やかでニコニコとしていた。ご自身がパソコンで作ったアニメーションのエコエコアザラクも見せてくださった」と生前の交流をふりかえった。
ブログの最後では「もう先生はこの世界にいらっしゃらないんだなと思うととっても寂しい。だけど、先生の作品は残り続けるし誰かの心にしっかりと刻まれている」と、哀悼の言葉を綴った。