雪の中で立ち往生したトラックに、馬で温かいコーヒーを届けに来た18歳の女性が話題になっている。
カナダメディアのCBCによると、マニトバ州に住む18歳のアイリーン・イーグルベアさんが、雪のなかで立ち往生しているトラックのことを知ったのは3月5日の夜のことだった。高速道路のライブカメラにトラックが映っているのを、たまたま発見。翌朝、もしまだトラックがその場所に居たら、コーヒーを届けにいこうと決めたという。
マニトバ州はこの日、吹雪に見舞われていた。6日の朝、ライブカメラでトラックを確認したアイリーンさんは、愛馬スマッジにまたがり、自宅から片道約5キロ先に止まっていたトラックまで、温かいコーヒーを届けた。アイリーンさんはハフィントンポスト・カナダ版に、この時のことを次のように話した。
「トラックのドアをノックしたら、運転手さんが起きたので大丈夫かどうか聞きました。そしてコーヒーを渡しました」
トラックを運転していたピーター・ダグラスさんによると、道が凍っていたので、アイリーンさんは道程の半分は、馬に乗らずに歩いてきたという。
アイリーンさんが食べ物があるかどうかをダグラスさんに確認すると、サンドイッチが切れかけていた。そこでアイリーンさんは、夜になっても状況が変わらないようなら、食べ物を届けに来ると約束した。
ライブカメラに写っていた映像。アイリーンさんの母がFacebookで紹介した。
夜になってもトラックはそのままだったので、アイリーンさんは再びトラックに向かった。今度は温かいシチューやじゃがいも、服なども届けた。ダグラスさんは非常に喜んだという。
結局、ダグラスさんは5日の午後4時から28時間、その場にいた。9日現在もまだ、アイリーンさんが届けてくれた水筒や服はダグラスさんの手元にある。次にこの街を通る時に、返しに行く予定だという。