WHO (世界保健機関)は5月14日までに、コンゴ民主共和国で2件のエボラ出血熱の症例が確認されたと発表した。現在19人に感性の疑いがあり、確定診断を受けているが、うち3人が死亡した。現在複数の医療機関が、試験中のワクチンを感染症集団感染が発生している地域に送ることを協議している。
このワクチン開発のきっかけは、2014年に西アフリカで集団発生したことだった。このワクチンは2015年にギニアで大規模な臨床試験が行われ、2016年にワクチンは「最大限100%の効果」とみなされた。まだコンゴには発送されていないが、保健機関が送ることを検討するのは、30万回分摂取可能なワクチンだ。官民パートナーシップで協力している、GAVIアライアンス(ワクチンと予防接種のための世界同盟)と医薬品メーカー「メルク」は、こういう場合のためにワクチンを備蓄している。
エボラ出血熱の症例が発生しているのは、交通手段が限られた北東の農村地域だ。
「病気が大流行しないだろうという点では運がよかったのですが、医療施設から遠く離れているのが問題です」 とWHOの広報担当者ユージン・カラムビ氏はハフポストUS版に語った。
#エボラ出血熱症例の #コンゴ(DRC)における地理的分布、2017年4月22日〜5月13日。
2014年に西アフリカで起きた史上最悪のエボラ出血熱の集団感染は、2年間で1万1000人以上が死亡した。主にシエラレオネ、ギニア、リベリアで発生した。
また、CNNによると同年コンゴで発生したエボラ出血熱の集団感染は4カ月間続き、49人が死亡した。
保健当局は、コンゴで過去にエボラ出血熱の感染が発生した経験を生かし、今回の集団感染が迅速に収束すると願っている。
「この国がエボラを克服を経験した事実は、2014年に西アフリカを襲った集団感染のようにはならないという、希望になるに違いありません」とGAVIアライアンスのCEO、セスバークレー氏は雑誌「アトランティック」に語った。 「エボラとの闘いで、コンゴ政府を支援する準備は整っています」
ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。
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