関西国際空港(大阪府)に11月7日夕方に到着した西アフリカのギニア国籍の20代の女性が、エボラウイルスの感染が疑われたため、指定医療機関に搬送された。厚生労働省は8日、血液などの検体を国立感染症研究所村山庁舎(東京都)に送り、検査をした結果、エボラウイルスは検出されなかったと発表した。毎日新聞などが報じた。
ギニア国籍の女性は6日にギニアを出国。7日午後4時49分にエミレーツ航空316便でドバイから関西国際空港に到着し、検疫所で発熱が確認されたため指定医療機関のりんくう総合医療センターに搬送された。簡易検査では熱帯熱マラリアに感染していることが判明。エボラ熱にも感染していないかを確認するため、検体を車で国立感染症研究所村山庁舎に運び、8日朝から検査していた。
(エボラ出血熱:関空のギニア女性は陰性 - 毎日新聞 2014/11/08 13:49)
また、リベリアに滞在歴があり、7日午前に東京都内の医療機関を受診していた60代男性からもエボラウイルスは検出されなかった。8日午前、厚労省が発表した。男性は発熱の症状があったため、国立感染症研究所で血液などを調べていた。
男性は現在、指定医療機関の国立国際医療研究センター(東京都新宿区)に入院し、治療を受けている。熱が下がり次第、退院するという。
厚労省によると、男性は仕事で10月26日まで数週間、リベリアに滞在。現地で患者らとの接触はないと報告していたという。
(リベリア滞在の発熱男性、エボラ出血熱は陰性:朝日新聞デジタル 2014/11/8 06:16)
男性は、11月4日に羽田空港から帰国し、検疫所に滞在歴を申告した時点では異常がなかったため、1日2回体温を測り、検疫などに報告する「監視対象」となっていた。
その後、6日夜に38.9度の熱があり、7日午前に自宅近くの医療機関を受診した結果、へんとう炎と診断された。帰宅後、発熱を検疫所にメールで報告し、同日夕方に自宅から国立国際医療研究センターへ搬送された。同センターではA群溶血性レンサ球菌感染による咽頭(いんとう)炎と診断されたという。
【関連記事】
ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています。
ハフィントンポスト日本版はTwitterでも情報発信しています。@HuffPostJapan をフォロー