スペイン当局は16日、エボラ出血熱が疑われる症状が新たに4人に確認されたと発表した。その中には、マドリードに向かっていたエールフランス機内で発熱と震えを訴えた乗客と、最近リベリアに渡航していた神父が含まれている。
この乗客を含む3人が首都マドリードで、残る1人がカナリア諸島でエボラウイルスへの感染が疑われる症状を示している。保健当局によると、この他に2人が予防的監視のため病院に入院しているという。
同国政府のエボラ対策委員会によると、神父は今月11日に帰国し、発熱を訴えて入院した。マドリードでは先に、西アフリカで感染した神父2人が死亡しているが、この神父も2人と同じ団体で活動していた。
スペインでは、死亡した神父2人の治療に当たっていた看護師が2次感染したのを受け、エボラ感染に対して厳戒態勢が敷かれている。
一方、フランスのメディアは、エボラ熱に感染した人道活動家と接触した看護師1人が、2次感染した疑いでパリ近郊の病院に入院したと伝えた。
ル・パリジャン紙によると、看護師は高熱を出し、パリ郊外のオードセーヌにある自宅からベジャン軍病院に運ばれた。
看護師は、リベリアで感染後に先月帰国していた「国境なき医師団」のフランス人ボランティアと定期的に接触していたという。
報道では、2人がフランスとリベリアのどちらで接触していたかや、看護師の国籍などは明らかになっていない。[マドリード/パリ 16日 ロイター]
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