地震から身を守るために知っておきたい8つのこと

普段から、備えておきたい。
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日本ではいつ、どこで地震が発生してもおかしくない。来るべき地震に備えて、私たちは日頃からどんな準備をしておけば良いのだろうか。以下に知っておくべき8つのことをまとめた。

■地震に備える

1、安否確認の方法を家族で共有しておこう

災害が発生時、もしかしたら家族は別々の場所にいるかもしれない。そんな時でも互いの安否を確認できるよう、日頃から安否確認の方法や集合場所などを事前に話し合って決めておこう。災害時には携帯電話の回線がつながりにくくなり、連絡がとれない場合もある。その際には以下のサービスを利用しよう。

・災害用伝言ダイヤル

「171」に電話をかけると伝言を録音でき、自分の電話番号を知っている家族などが、伝言を再生できる。1メッセージ、30秒まで録音可能。登録できる電話は一般加入電話のみ。確認は公衆電話・携帯電話からもOK。覚え方は「忘れていない(171)?災害伝言ダイヤル」。

・災害用伝言板

携帯キャリア事業者が提供。携帯電話やPHSから登録できるネット伝言板。自分の電話番号を知っている家族などが、情報を閲覧できる。NTTドコモ iモード災害用伝言板SoftBank災害用伝言板サービスau災害用伝言板がある。

災害の影響を受けた地域にいる場合に、Facebookを通じて自分の状況報告や友達の安否を確認することができる。

災害発生後にGoogleが適宜開設する。氏名などを登録することで、互いに安否確認ができる。

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Google パーソンファインダー

2、自宅や勤務先からの避難場所や避難経路を確認しておこう

災害発生時は、地震発生時の行動マニュアルなどを参考に、冷静な安全確保、避難を心がけよう。また、自治体の公式サイトなどから防災マップやハザードマップ(災害予測図)を入手し、避難場所、避難経路を事前に確認しておこう。なお豪雨、津波、火山噴火など、災害の種類によって安全な避難場所が異なるので、国土交通省が提供する全国自治体ハザードマップを確認しよう。

3、災害時、ネットで情報収集をするには

東日本大震災の直後は通信インフラ等が大きな被害を受ける中、TwitterやFacebookなどのSNSや、ネットを用いた情報収集手段が活用された。以下に、災害時に役立つ政府や公共機関が運用する公式Twitterアカウントやサイトを紹介する。

地震、台風、大雨や重大事件など、災害・危機管理関連の政府の活動情報を確認できる。

災害情報や防災・減災に関する情報を確認できる。

大規模災害が発生した際、消防関連情報を確認できる。

災害時、自衛隊の派遣状況などの関連情報を確認できる。

最近1週間の地震情報を確認できる。

自治体から提供を受けた避難所データなどをもとにした全国の避難所情報を確認できる。

各地の生活、ライフライン情報を確認できる

過去24時間の道路通行実績を集計し、被災地における自動車での避難や救援を支援する。

災害時に透析が必要な人向け。透析可能な病院を確認できる。

4、もしもの時、Twitterで救助を要請する場合は

災害発生後は安否確認の通話が殺到して電話がつながりにくくなる場合が多い。そのような場合は、Twitterでの救助要請を考えてほしい。以下のフォーマットに沿って救助要請をしよう。

Twitterで緊急救助を求める場合には、#救助 ハッシュタグとともに要請内容、写真、住所または位置情報など、具体的かつ正確な情報をつけましょう。救助が完了したら、報告ツイートするとともに、救助要請ツイートを削除してください。 pic.twitter.com/X8rZLBDyfD

— Twitter Lifeline (@TwitterLifeline) 2015年9月11日

■普段からできること

5、家具の置き方に注意しよう

阪神・淡路大震災や新潟県中越地震などでは、倒れてきた家具の下敷きになって亡くなったり、大けがをした人も多かった。大地震が発生した時は「家具は必ず倒れるもの」と考え、転倒防止対策を講じておこう。

・タンスや本棚は、床側をストッパーなどで固定し、天井側はポール式器具で固定する。

・食器棚は、L字型金具やワイヤーなどで壁に固定し、開き戸には開かないように留め金を付ける。

・テレビは、粘着マットを敷いて転倒を防ぐとともに、機器の裏側をワイヤーなどで壁やテレビボードに固定する。

・冷蔵庫は、裏側をワイヤーなどで壁に固定する。

・寝室や子ども部屋には、できるだけ家具を置かないようにする。置く場合も、なるべく背の低い家具にする。

・家具が倒れた時、出入り口をふさいだりしないよう、家具の向きや配置を工夫する。

・寝室の手の届くところに、懐中電灯や底が丈夫な運動靴、ホイッスルを備えておく。

・食器棚などに収納されているガラス製品(ビン類など)が転倒したり、すべり出さないようにしておく。

・窓、食器棚のガラス扉などは、ガラスが飛散しないよう飛散防止フィルムやテープを張っておく。

・本棚や茶ダンスなどは、重い物を下の方に収納し、重心を低くする。

・棚やタンスなどの上に危険な物を戴せて置かない。

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ポール式器具の使用例

 

断層の事もあるし地震は続く時は続くからね、皆さん警戒ね。食器棚コレしとくとバアン!て開かなくなるから多少は効果あるよ~ pic.twitter.com/zd2Sl7z4zK

— ぱんだちゃん DF日J-049 (@pandachan_mori) 2016年4月14日

特に、家屋内でガラスや食器などの破片が散らばると、室内での移動でさえ危険を伴うので、靴は必ず、寝室の手元に届く範囲に用意しておこう。

6、普段から飲料水や非常食などを備蓄しておこう

食料、飲料、生活必需品などの備蓄例

飲料水3日分(1日あたり1人3リットルが目安)/非常食3日分の食料(アルファ米、ビスケット、板チョコ、乾パンなど)/トイレットペーパー/ティッシュペーパー/マッチ、ライター/倒れにくいローソク/布製の粘着テープ/紙袋/カセットコンロ、固形燃料/トイレを流したりするための生活用水(水道水を入れたポリタンク、風呂の水を張っておくなど)

7、非常用持ち出しバッグを準備しておこう

被災時には、安全な場所に避難し避難生活を送ることになる。非常時に持ち出すべきものをリュックサックに詰め、枕元に置くなどしていつでもすぐに持ち出せるようにしておこう。両手がつかえるのでバッグはリュックサックが好ましい。

非常用持ち出しバッグの内容の例

飲料水/携帯食料品(カップめん、缶詰、ビスケット、チョコレートなど)/貴重品(預金通帳、印鑑、現金、健康保険証など)/携帯電話/救急用品(ばんそうこう、包帯、消毒液、常備薬など)/お薬手帳/ヘルメット、防災ずきん/マスク/軍手・革手袋/筆記用具/マッチ、ライター/懐中電灯/電池/ビニール袋/衣類/雨具/衣服、下着/毛布、タオル/携帯ラジオ、予備電池/携帯電話の充電器/携帯電話の充電用バッテリー/使い捨てカイロ/ウェットティッシュ/洗面用具/携帯トイレ/メガネ、コンタクト/乳児のいる家庭はミルク・紙おむつ・ほ乳びんなど

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おくすり手帳

日本薬剤師会の報告によると、東日本大震災では病院や薬局のカルテや投薬歴が失われ、投薬に支障をきたした。その一方で、お薬手帳の活用により適切な医療が提供される場面が多く見受けらた。持病がある人は、必ずお薬手帳を持ち出せるようにしておこう。

8、ペットの避難体制も日頃から整えておこう

東日本大震災時には、フィラリアなど伝染病の予防接種をしていないペットが問題になった。感情を言葉で伝えられる人間と違い、動物であるペットに語る術はない。飼い主として、ペットの命にも責任をもとう。

飼い主が行うべき対策の例

・ペットのしつけと健康管理(避難時に吠えないようにする、ケージに入れる訓練)

・ノミやダニの予防、伝染病の予防接種

・ペットが迷子にならないための対策(マイクロチップ等による所有者明示)

・ドッグフードやペット関連の衛生用品、避難用品、備蓄品の確保

・避難所や避難ルートの確認等の準備

・ペットとの同行避難

・避難所・仮設住宅におけるペットの飼育マナーの遵守と健康管理

環境省では災害時におけるペットの救護対策ガイドラインを策定しているので、こちらも参考にしてほしい。