ニューヨークのグランド・セントラル・ターミナル駅構内のワイン販売店で11月23日、従業員の男性のズボンの中にあった電子たばこが突然、アメリカ独立記念日を祝う花火のように爆発する事故が発生し、男性は病院に搬送された。
この動画では、ワイン販売店「セントラル・セラーズ」従業員、オーティス・グッディン(31)さんが店のカウンターの中にいる時、ポケットの中の電子たばこが突然爆発する様子が撮影されている。
ABC7ニュースによると、「グッディングのポケットが火に包まれたんです。火花もあたりに飛び散って、独立記念日を祝う花火じゃないかと思ったくらいでした」と、同僚のジョン・リーさんは話した。「グッディングのポケットには花火がたくさん入っていたのかと一瞬思いましたが、その後で爆発したのは電子たばこだと分かったんです」
リーさんは、グッディングさんが持っていた電子たばこは、ハイボルテージのバッテリーを使うものだったと話した。しかし、爆発するような兆候はなかったという。
ニューヨークのグランド・セントラル・ターミナルのワイン店のカウンターに立つ男性のズボンから、火花が飛び散る瞬間を撮影した動画。
ABC7ニュースによると、グッディングさんは手と脚に火傷を負い、駅付近の病院に搬送された。グッディングさんの弁護士は、「手術が必要になる」と話した。
今回の事故のように、バッテリーを使う装置が爆発する同様の事故が急増している。
電子たばこなどの装置は多くがリチウムイオンのバッテリーを使っており、これまでにスマートフォン、ノートPC、ホバーボードなどの爆発事故が報告されてきた。そのような事故を受け、アメリカ運輸保安局は飛行機内への手荷物の中に電子たばこ、サムスン製のスマートフォン「Galaxy Note 7」、ホバーボードなどの持ち込みを禁止した。
雑誌「コンシューマー・レポート」によると、こうした爆発事故は、製造上の欠陥によるものが多いのだという。
電子たばこに使用されるようなリチウムイオン電池は、小型の容器に収納されるときに多量のエネルギーが内部に発生する。
リチウムイオン電池は、リチウムイオン電池は、バッテリー内部の2つの電極を物理的に隔離するセパレーター(隔離板)を搭載している。電極どうしが接触すると、高エネルギーを放出し、極度の高熱となる可能性がある。
「隔離板は非常に薄くなっています」と、バッテリー機器製造企業Cadexの創設者のイジドー・バックマンCEOがコンシューマー・リポート誌に語った。「これが進むと、この種の電池はより最新の注意が必要になります」
アメリカの消防局によると、2009年から2014年の間に発火した電子たばこのうち、80%が充電中に発生していたことが明らかになった。この値は報告された件数から算出したものだ。
ハフィントンポストUS版より翻訳・加筆しました。
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