アメリカの大手アニメ会社「ドリームワークス・アニメーションSKG」(DWA)の買収交渉を、ソフトバンクが進めていると、複数のアメリカのメディアが報じた。DWAは「シュレック」や「マダガスカル」などの人気映画を手がけており、ソフトバンクはスマートフォンなどモバイル向けコンテンツを強化する狙いがあるようだ。
関係筋によると、日本の企業グループ「ソフトバンク」はドリームワークス・アニメーションを34億ドルで買収する交渉に入っている。DWAの創設者でCEOのジェフリー・カッツェンバーグ氏は5年間の契約で同社にとどまる契約書にサインする意向で、DWAは木曜日に緊急の役員会を開いて、一株32ドルで買収するというソフトバンクのオファーについて検討した(DWAの金曜日の終値は22ドルだった)。
(ハリウッドレポーター「DWAが日本のソフトバンクと売却交渉」より 2014/09/27 17:02)
DWAは1994年にスティーヴン・スピルバーグ、ジェフリー・カッツェンバーグ、デヴィッド・ゲフィンの3人により創立された映画製作会社ドリームワークスのアニメ部門。2004年に独立した。CGアニメ映画の先駆的存在で、ピクサーと並ぶ世界的なアニメ会社として知られていたが、近年はヒット作に恵まれず2014年第2四半期には赤字に転落していた。ロイターは次のように報じている。
新作映画「ヒックとドラゴン2」(原題:How to Train Your Dragon 2)の興行収入が前作を下回るなか、ドリームワークス・アニメーションは厳しい経営環境にあり、4─6月期の売上高は前年同期の半分近い1億2230万ドルに落ち込んだ。
(ロイター「ソフトバンク、米ドリームワークスアニメーション買収交渉=関係筋」より 2014/09/28 15:12)
ソフトバンクの孫正義社長は以前からコンテンツ事業の買収に取り組んでいる。2013年には、世界最大の音楽事業会社ユニバーサル・ミュージック・グループの買収に乗り出したが、保有するイタリアのメディア大手のビベンディが拒否したことで失敗に終わっている。
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