PRESENTED BY BRIDGESTONE

萩野公介さん、宮里藍さん、山里亮太さんが見る、新しい世界。9人の出演者に、これからの歩き方を聞きました。【ライブ番組】

12月16日、3時間にわたる「Dream Studio by TEAM BRIDGESTONE」を配信しました。みなさんの「一歩目」を後押しするヒントがいっぱいです。
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BRIDGESTONE

コロナ禍でさまざまなことが変化した2020年。「当たり前」が問い直され、何もかも、今まで通りとはいかなくなりました。   

この状況の中、私たちは「夢」や「目標」をどう描き、どう歩んでいけば良いのでしょうか? 

12月16日に配信したライブ番組「Dream Studio by TEAM BRIDGESTONE」に登場した9人の出演者。彼らの経験や思いから、不安を乗り越え、「一歩目」を踏み出すヒントを紐解きます。 

萩野公介さん、水野良樹さんが語った「音楽とスポーツと僕らのこれから」

最初のセッションに登場したのは、競泳選手の萩野公介さんと、「いきものがかり」リーダーの水野良樹さん。「音楽とスポーツと僕らのこれから」をテーマに、対談をおこないました。

その時の「出会い」が、目標になった

水泳経験は生後6ヶ月からという萩野さん。実は“運動音痴”で、「他のスポーツがまるでダメで...。水泳しかできないなら、これで上を目指そうと思ったのは、小学生の頃でした」。

幼少期から楽器と触れ合ってきた水野さんは、小学生の頃、ギターを弾く担任の先生に憧れてミュージシャンを目指すようになったそうです。

そんな二人の背中を押した共通項は、「出会い」。

「あの時の、あの人のレース」「あの時耳にした、あの人の曲」──。その一つひとつの「出会い」が、目標を叶える後押しになったと振り返ります。

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セッション1に登場した、水野良樹さん(ソングライター)

人とのつながりを、改めて大切だと思えた。

コロナ禍、エンタメには「楽しめる状況ではない」「このご時世、なくても良いもの」という厳しい声も寄せられました。そんな中、二人は「これから」をどのように歩もうとしているのでしょうか。 

水野さんはライブが開催できず、「ファンのみなさんに対してはもちろん、ライブに携わるたくさんの仲間にも、とても苦しい思いをさせてしまった」と話します。その状況は続きますが、「今できることを、スタッフもファンのみなさんも、一緒に考えてくれる。この前向きな気持ちとつながりは、これからも大切にしたいです」。 

萩野さんは東京2020オリンピック・パラリンピックが延期になり、「少し立ち止まろうとお休みをもらった時期があったので、時間ができたことはプラスでした」と言います。「あと1年、何ができるのか考えることができた。試合は無観客ですが、だからこそ、今まで以上に声援が心に響いてくる。今まで通りであれば気づかなかったことを教えてくれる、そんな1年でした」。

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セッション1に登場した、萩野公介さん(チームブリヂストン アスリート・アンバサダー/水泳・競泳)

「ネガティブになろうと思えば、いくらでもなれる。そんな状況を少しでもポジティブにとらえようとすると、いろんなことが変わる」と水野さん。「歴史に残る困難を経験した僕ら世代が、これからどう歩んでいくのかがすごく大事」。 

萩野さんは「スポーツ、音楽にしか生み出せないものがたくさんあることを信じている。感情を補う存在として、明るいニュースを、エネルギーを届けていくことが僕らの使命」と締めくくりました。

宮里藍さん、谷真海さん、ハヤカワ五味さんが語った「前例なき世界の歩き方」

セッション2は、プロゴルファーの宮里藍さん、パラトライアスロン選手の谷真海さん、実業家のハヤカワ五味さんが登場。スポーツ、ビジネス、それぞれの分野で前例のない世界を切り拓いてきた3人の経験から、これからの「新しい世界」を歩むヒントを探りました。

共通項は「自分と向き合い、自分を知ること」

18歳でプロになった宮里さんは「競技生活では多くの困難があり、イップス(※)になったことも」あるそう。「そんな時は、自分自身を知ることが何より大切。メンタルトレーニングで自分はどんな選手なのか知り、次の目標を作ることができました」。

大学在学中にパラ陸上競技を始めた谷さんは、「当時は練習環境も整っておらず、1から自分で作ってきた。出産から競技復帰するときも、どこまで練習していいの?と、常に自分に問いかけながら進んできました」と話します。「10年以上かかったけれど、自分と向き合って道を作ってきた経験があってこそ、どんな困難も乗り越えて来られたのかな」。

ハヤカワさんが10代で起業してから心掛けているのは「ビジネスにルールはない」ということ。「経済は日々変わるし、法律が明日変わるかもしれない。変化し続ける状況で、自分がどう結果を残せるかが楽しみでもあるんです」。そのためにも、「自分が何をしたいのか、どうなりたいのか。そこから逆算して、目標を立てることが大切」と話します。

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(写真左から)セッション3に登場した、谷真海さん(チームブリヂストン アスリート・アンバサダー/パラトライアスロン)、宮里藍さん(チームブリヂストン アスリート・アンバサダー/ゴルフ)、ハヤカワ五味さん(株式会社ウツワ代表取締役)

宮里さんは「自分の得意なこと、足りないことを理解していないと、あれもこれもいいな、とキリがない。自分を知った上で、目標の存在の“良いところ”だけを見るようにしていました」と、世界で実績を残す秘訣を教えてくれました。

世界に行けない今だからこそ、できること

東京2020オリンピック・パラリンピック延期に、谷さんは「2020年を最後に、と思っていたので、かなり厳しかった」と話します。  

「延期に対する思いは一人ひとり違う。私は、悩んでいることも口に出せないくらい本当に苦しかったですが、自分の気持ちと時間をかけて向き合い、ようやく前を向けるようになってきたところです」。結婚や出産からの競技復帰、そして転向。自分の気持ちや目標と向き合ってきたこれまでの経験も役立ったそうです。

次世代ゴルファーの育成に携わる宮里さんは「ある選手が、ずっと緊張感を保つのは無理なので、一旦スイッチをオフにしますと宣言してきたんです。そうか、そのやり方もあるなと」。

谷さんも「気持ちはオフに、体だけはなるべくオンにしています。“その時”が来れば、スイッチはオンになる。その時まで自分を保つために、今は歩みを緩めることも必要」と言います。 

「誰のせいでもないし、先が見えないのが本当につらい。私も最近スランプに陥りましたが、『あの時こうだったから』という経験を組み合わせ、トライアンドエラーでなんとか乗り越えています」とハヤカワさん。「意外と、今しかできないこともあるんですよね」。

世界を行き来してきた宮里さんは「また世界に行ける日がやって来た時、今までとは違う視点が得られるんじゃないかな」と笑顔を見せます。「その時に何をどう感じるか、とても楽しみなんです。今までどんなものを見て、どう感じてきたのか。今は、自分を振り返って、知るための時間だと思っています。

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また世界へ行くことができる“その時”までの過ごし方と、今できること。そのヒントが満載のセッションでした。

山里亮太さんと3人のパラアスリートが考える「パラスポーツの先に見える未来」

最後のセッションは、パラトライアスロン選手の秦由加子さん、パラローイング強化指定選手の有安諒平さん、日本財団パラリンピックサポートセンターのマセソン美希さん、お笑い芸人の山里亮太さんが登場。

パラスポーツの力でどんな変化を起こせるのか、アスリートと一緒に考えました。

パラスポーツとの出会いで「180°変わった!」

秦さん、有安さんはパラスポーツと出会って「自分の障がいを、初めて受け入れることができた。自分が180°変わる出会いだった」と話します。

パラスポーツ観戦経験がある山里さんは、「車いすパスケットボールを見た時、聞いたこともない音に驚いたし、パラスポーツってこんなに激しいの?って初めて知ったんです。選手に聞くと、競技のルールも障がいのことも、ざっくばらんに話してくれる」と言います。 

障がいのことを聞くのは「失礼になるのでは」と思ってしまいがち(筆者も含めて)ですが、秦さんは「私は障がいをオープンにしているつもり。なんでも聞いてほしい」と話します。「競技のルールを知ると、自然と障がいの理解にもつながるんです」と有安さん。

マセソンさんは「パラスポーツを『教育』から伝えていますが、子どもたちから気づかされることがたくさんある」と話します。「車いすと自転車って、どっちが早いの?という素朴な疑問がきっかけになる。失礼だなんて思わずに、知ろうとする姿勢がとてもうれしいんです」。

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(写真左から)セッション3に登場した有安諒平さん(パラローイング強化指定選手 東急イーライフデザイン所属)、秦由加子さん(チームブリヂストン アスリート・アンバサダー/パラトライアスロン)、山里亮太さん(お笑い芸人)、マセソン美季さん(日本財団パラリンピックサポートセンター)

日本と世界の違い。パラスポーツで、社会はどう変わる?

日本では世界と比べてパラスポーツへの認知度が高い一方、正しい理解や盛り上がりに繋がらないという課題があります。 

山里さんは「競技はとても魅力的。僕たちはパラリンピックに向けた波に乗って、体験したこと、知ったことを発信する数を増やすことが必要」と提案します。

カナダに住むマセソンさんは、日本との大きな違いを3点挙げました。

  • 障がいのある人が社会にとけこんでいる
  • スポーツが、誰もが楽しめる形で文化として根付いている
  • パラスポーツを観戦する人の目が肥えている

「北米では、パラアスリートが凡ミスをしたときにブーイングが起きるんです。日本の観客席で見ていると、まだまだ特別視されているんだなと感じます」。  

世界との違いについて、秦さんは「リオパラリンピックではサインを求める列ができて、とてもうれしかった。そんな光景を東京でも作ることができたら、日本での障がいのあり方も大きく変わるのでは」と話します。

有安さんは「海外での大会は、健常者と障がい者のレースが交互に開催されるんです。サポーターは、どちらにも同じように応援もブーイングもしてくれる。声を上げてくれたら、それだけで本当に力になるんです。日本でも、パラスポーツをそんな存在にしたい」と語ります。

最後に、4人が考える「パラスポーツの先に見える未来」と「そのために今日からできること」を発表してもらいました。

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マセソンさん「違いに寛容な社会をつくるために、当たり前を疑う」

秦さん「選手の努力、支える道具、みんなの声援。パラスポーツはまさにChase Our Dream」

有安さん「みんなが笑顔で過ごせる社会に向けて、ひとつ隣のパラスポーツを知ってほしい」

山里さん「全力でのっかるだけ。それで世界は変えられる」

全力で乗れる「波」を作るために、私たちはこれからも発信を続けていきます。  

番組へのご感想、メッセージは「#DREAMSTUDIO」でお待ちしています。

▼当日の詳しいレポートはブリヂストンサイトにも掲載中ですhttps://www.bridgestone.co.jp/chaseyourdream/activity/dreamstudio/
(※)イップス・・・精神的な原因などによりスポーツの動作に支障をきたし、突然自分の思い通りのプレーや意識が出来なくなる症状のこと。本来はゴルフ分野で用いられ始めた言葉だが、現在ではスポーツ全般、またスポーツ以外の分野でも使われる。