北朝鮮、潜水艦・潜水艇の70%を出航させる 砲兵戦力も増強

北朝鮮は潜水戦力77隻のうち70%にあたる約50隻を、日本海と黄海の潜水艦基地から出航させ、軍事境界線付近の砲兵も、南北高官会談前の2倍以上の戦力を射撃待機に切り替えている。
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South Korean soldiers take to a North Korean submarine which was found stranded on a reef on South Korea's east coast at Kangnung, northeast of Seoul, Wednesday, Sept. 18, 1996. One North Korean intruder was captured and 11 others were found dead after abandoning the submarine according to the Defense Ministry. (AP Photo/Ahn Young-joon)
ASSOCIATED PRESS

北朝鮮と韓国の砲撃戦で高まった緊張関係を打開するため、南北の高官会談が続いているが、北朝鮮は潜水戦力77隻のうち70%にあたる約50隻を、日本海と黄海の潜水艦基地から出航させ、軍事境界線付近の砲兵も、南北高官会談前の2倍以上の戦力を射撃待機に切り替えている。

聯合ニュースによると、韓国軍当局者は8月23日の記者ブリーフィングで「北朝鮮の潜水艦と潜水艇数十隻が、日本海・黄海の基地を出航し、韓国軍のレーダーに認識されていない。潜水艦・潜水艇全体の70%にのぼる」と語った。

ハンギョレ新聞によると、北朝鮮軍は「ロミオ級(1800トン)潜水艦約20隻、サンオ級(300トン)約40隻、潜水艇(130トン以下)約10隻」を運用している。韓国軍は潜水艦209級(1200トン)9隻と214級(1800トン)4隻など計13隻。韓国軍は数では劣勢だが、北朝鮮軍の潜水艦は、1950年代の旧ソ連の技術で造られており、性能面では韓国が上回るとみられる。

現在、韓国軍は、最高の警戒態勢を維持し、水中探知と軍事境界線付近の砲兵戦力を急ピッチで増強している。また韓国軍は、北朝鮮軍の潜水艦の経路を把握するため、駆逐艦と護衛艦、哨戒機P-3Cを追加配備した。米韓連合軍司令部は、北朝鮮の軍事活動を追跡する情報監視態勢を「3」から「2」に格上げして、北朝鮮軍の状況をより正確に追跡している。

聯合ニュースによると、軍当局と軍事専門家は、北朝鮮軍のこのような動向が「南北高官会談で有利な立場に立つため、プレッシャーをかける戦略か、決裂の場合に備えてさらに軍事的挑発に出るための動き」と分析している。

ウォールストリート・ジャーナルも、NGO「国際危機グループ」のダニエル・ピンクストン研究員の話として「北朝鮮の潜水艦の配置は、南北会談で韓国側に心理的なプレッシャーを与えるための策略だ」と伝えた。ピンクストン氏は「もし潜水艦を(攻撃に)利用する計画であれば、目立たない場所に配置するだろう」と述べた。

この記事はハフポスト韓国版に掲載されたものを翻訳しました。