先週末、地元に帰っていたら知ってる人に会った。「えっ?どうしたの?」とその人が言う。
「どうしたのって週末だから地元に帰ってきた」と説明するといたく感心した様子で「国会議員ってずっと東京にいるもんだと思ったけど帰ってくるもんなんだね」という。
僕とて長い間国会議員をやっているわけではないのでこのままずっとそうなのかどうかはわからないし、与党の議員として政策づくりや意思決定に関わる場面が増えてくれば、なかなかいつも地元に、というわけにはいかないのだろうが、少なくとも今は平日は東京、週末は地元という生活だ。
安倍内閣の掲げる自立した男性像を実現しなくてはいけないので、東京の宿舎でも掃除をし、風呂を沸かし、ご飯を食べるときにはご飯を作り、と当たり前の生活を送っている。
だから実は国会議員、特に男性は家事に関して言えば、他の同世代の人たちよりは自立してるかもしれない。
とは言えささやかながら困っていることがあるのも事実。
二重生活になっているのに身の回りのものの数が足りないのだ。
例えば下着やカッターシャツ(ワイシャツのことですね)、ネクタイ、チーフ、スーツ、さらには靴などいわば自分のラインナップの半分、手元にないと言うことだ。髭剃りは東京に旅行用を持ってきている。相当長めの旅行(笑)。
別荘暮らしというのをしたことがないので自宅とは別に生活の拠点があるというのは今回が初めて。それだけ聞くと今流行の地方と都会とにそれぞれ生活の拠点を持つ暮らし方、二地域居住ということになるのだろうが、実際やってみるとどっちに自分の暮らしの重点をおけばいいのか悩ましいところもある。
都市から地方への移住を推進しようとするときにはその辺の心の持ち方もどう整理したらいいのか、空き家バンクや補助金だけでない、そのようなアドバイスが必要かもしれない。
(2015年2月17日「週刊yasushi」より転載)