ドナルド・トランプ氏が、白人優位主義の運動との決別を宣言した。選挙後、顕著になった傾向だ。
ニューヨーク・タイムズの記者や編集者と話したトランプ氏は、白人優越主義者やネオナチに力を与えているとは思わないと述べた。
トランプ「あのグループに力を与えたくないし、私は彼らを認めない」
トランプ「私が力を与えたいグループではないし、もし力を得たと思ったのなら、なぜなのか注視して調べてみたい」
「極右」と呼ばれる白人ナショナリストについて、トランプ氏が言っていることの全てだ。白人至上主義者団体クー・クラックス・クラン(KKK)の元リーダー、デーヴィッド・デューク氏が「アメリカ全土の白人至上主義の成果」とトランプ氏の大統領候補選出を祝福したが、トランプ氏は選挙期間中、なかなかデューク氏を否定しなかった。しかし、トランプ氏の発言とは裏腹に、選対チームはしばしば、白人至上主義者のグループに色目を使ってきた。
週末の19日、ある白人ナショナリストのグループがワシントンD.C.で集会を開き、ナチス式の敬礼でトランプ氏の勝利をたたえ「ハイル・トランプ、我が国民万歳、勝利万歳!」と叫んだ。トランプ氏の選対チームは当初「彼はアメリカ人すべてのための指導者になるのであり、いかなるレイシズム(人種差別主義)のたぐいも引き続き批判する」という、生ぬるい声明を出した。
しかしトランプ氏は11月22日、この週末の出来事について、ニューヨーク・タイムズの記者の質問に対し、強い非難を表明した。
「ワシントンD.C.で週末にあったナチスの集会について、単刀直入に聞いてみた。@realDonaldTrump は @nytimes に『もちろん』『認めないし非難する』と発言」
トランプの首席戦略官・上級顧問に指名されたスティーブン・バノン氏は、白人ナショナリズムをあおってページビューを稼ぐ極右ウェブサイト「ブライトバート」との関係が問題視されている。ニューヨーク・タイムズとのインタビューでトランプ氏は、まだブライトバートの会長にとどまっているバノン氏を擁護した。
「もし私が、彼をレイシスト(人種差別主義者)とか極右とか、そういった類の人物だと見なしていていれば、私は雇おうなどとは思わなかった。私は彼がかわいそうだと思う。彼はこのために、とても厳しい非難にされされている。だってそういう人じゃないから」
ハフィントンポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。