アメリカの実業家ドナルド・トランプ氏が、「しばらくの間、アメリカで黒人大統領が登場することはないだろう」と、ABCニュースに対して語った。現職のバラク・オバマ大統領が、「悪い標準を作った」からだという。トランプ氏は、自身も共和党から次期大統領に立候補している。
トランプ氏は過去にも、オバマ大統領がアメリカで生まれたことを疑問視する発言を行ったり、自身が運営に関わる集合住宅で、黒人居住者への差別があったとして訴えられた過去がある。それでも黒人からの票を集められると考えているようだ。
トランプ氏はテレビ番組中のインタビューで、2014年に「オバマ氏の失策のせいで、アメリカに黒人大統領が現れることは、数世代の間はないだろう」といった内容のツイートをしたことについて質問されると、以下のように答えた。
悲しいことだが、オバマ氏が大統領としてこんなしょうもない仕事をしてきたから、数世代は黒人大統領にお目にかかれないだろうな!
「彼はアフリカ系アメリカ人に対して何もしてこなかった。彼らの収入水準が上がっただろうか。彼らの若者時代が変わっただろうか。私は彼(オバマ氏)が、この国のチアリーダーになってくれると考えていた。私は彼がアフリカ系アメリカ人に対して素晴らしい対策をしてくれると思っていた。しかし、彼は何もしなかった」
トランプ氏はまた、過去に褒めていたが、今は政敵となっている人間とも距離をおいている。基本的に、トランプ氏はこれまで彼らについていいことしか言っていない。なぜなら、ビジネス目的で政治家と良好な関係を築くことがこれまでの目的だったからだ。
トランプ氏は、第三党から大統領選に出馬する可能性を排除していない。共和党から公平に扱われるのであれば、独立候補として出馬はしない、とだけ述べている。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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