ドミノ・ピザ社は、ピザを宅配する無人ヘリコプター「DomiCopter」（ドミコプター）を開発した。同社が最近公開した動画では、英国で行われたこの無人機のテストの様子が紹介されている（冒頭に掲載）。

NBCの記事によると、この無人機は、ピザを2枚載せて、6.4キロメートルの距離を約10分で運ぶことができた。

ドミノ社はこの無人機の開発と試験を、英国の広告会社T+Biscuits社に依頼した。T+Biscuits社の創業者トム・ハットン氏はNBCに対して、これまでの所、ドミコプターは上手く行っていると述べている。ドミコプターは赤信号で止まる必要がないため、「バイク便よりも速い」というのだ。

ドミコプターは8つのプロペラを持ち、ドミノ・ピザ社標準の保温バッグを載せた機体を運ぶことができる。Foxニュースの記事によると、ドミコプターは地上126メートル未満を飛行するので、飛行許可は不要だったという。しかし、ドミコプターが飛行する経路の下にある土地の所有者に対しては許可を得る必要があった。

Foxニュースによると、現在ドミノ・ピザ英国本社で、プロトタイプを使ったより詳細な試験が行われているものの、現時点では米国・英国ともに、無人ヘリによるピザ宅配サービスを一般向けに提供する計画はないという。

近い将来、本当にドミコプターがわれわれの頭上を飛び交うようになるのだろうか。それとも、これらは単なる宣伝なのだろうか。もし本物の計画であるとすれば、昨年登場した「タココプター」（スマートフォンからタコスを注文すると、GPSで注文者の現在位置を特定し、最寄りのタコス店から無人ヘリで宅配されるサービス）のように、人々に歓迎されながらも、米連邦航空局（FAA）によって禁止されてしまうのだろうか。

[Rachel Tepper(English)　日本語版：丸山佳伸／ガリレオ]

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