土偶のユニークな「髪型」を再現する取り組みに、理容美容の専門学校を運営する国際文化学園(東京都渋谷区)の美容考古学研究所が取り組んでいる。
土偶とは、「縄文時代を通じてある、人の形につくった土製品」(広辞苑より)のことだ。
様々なフォルムで現代人の好奇心を刺激してきた土偶。美容考古学研究所では、土偶の頭の部分にある特徴的なデザインは「髪型」ではないかという前提で、縄文土偶の「髪型」を再現する取り組みを始めた。
研究所は12月2日、縄文土偶の髪型研究に関する報告会を開き、実際の土偶の頭の部分を「髪型」とみなして再現したウィッグなどを公開した。
再現された「髪型」を画像で紹介する。
(写真は、国際文化理容美容専門学校渋谷校で撮影。「〜型」という髪型の名前は、研究所が独自に名付けたものに準じている。)
蛇型
頭の上の部分が、とぐろを巻いた蛇のようにも見える土偶を再現した。ウィッグでは、綺麗に髪をねじっている。
遮光器型
全体から頭頂部に髪の毛を集めて束ね、「空間」がある複雑な髪型を作っている。
遮光器とは、雪からの反射光線を防ぐメガネ状のもののことで、中央に細い穴があけられている。「遮光器土偶」とは、目の部分が遮光器のように見える土偶のことをいう。
アーチ型とループ型
頭の上に横に渡した橋がのっているような形の土偶を再現したアーチ型と、頭の上に「メビウスの輪」のような形がのっているように見える土偶を再現したループ型。
フロントロール型とリボン型
フロントロール型は前頭部に髪の束が突き出しているように見える土偶を参考に再現した。リボン型は文字通り、頭の上に大きなリボンがのっているかのように見える土偶を参考にしているという。