「ディズニーランドを貸し切ってパーティー」。ファンにとってはまさに夢物語だろう。しかし、使い切れないほどの資産を持つサウジの王子ならばそれも可能のようだ。しかも、3日間も。
イギリスBBCやThe Telegraphなどの報道によると、世界最大の産油国として知られるサウジアラビアのファハド王子が、5月22~24日の三日間、フランス・パリ郊外にある「ディズニーランド・パリ」を貸切状態にして豪遊したと報じている。
招待客約60人とともに自らの学位取得を祝うパーティーを開いたという。同施設の運営会社によると、パーティにかかった費用は1500万ユーロ、日本円にして約19億5千万円だった。
パーティの内容は明らかにされていないが、The Telegraphによると、王子自身が脚本やコスチュームデザインに関わり、80人のダンサーを雇うような大掛かりなものだったようだ。滞在中は「VIP待遇」で、園内には最高レベルの厳戒態勢が敷かれた。また、「ロジャー・ラビット」や「おしゃれキャット」などの珍しいディズニーキャラクターも王子のために登場したとのこと。
■ずっと赤字のディズニーランド・パリ
「ディズニーランド・パリ」は1992年4月に開園、当時は「ユーロ・ディズニーランド」と呼ばれていた。昨年の来場者数は約1600万人だが、開園以来ずっと赤字経営が続いている。これまで何度か経営難に陥ったが、そのたびにアメリカ・ディズニー社がサウジ王室に救済要請をし、サウジ王室は300億円の再建資金を出資するなどの支援をしている。
一方、東京ディズニーランド(1983年開園)の昨年度の来場者数は約2750万人(東京ディズニーシーとの合算)で、運営するオリエンタルランドが発表した2013年3月期の営業利益は、過去最高を更新している。
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