千葉市長の熊谷俊人氏が5月20日、Twitterに「しょうがい」の表記について投稿し、話題になっている。熊谷氏は、「障害者」という言葉をソフトに書き直すことは、バリアフリー社会の実現に貢献するものではないと指摘。言葉の意味について自身の考えを次のようにコメントした。
前も言いましたが、「障害者」とは「社会の障害」でも「身体に障害を持つ者」でも無く、「社会との関わりの中で障害に直面している者」という意味であり、私たちはその障害を一つひとつ解消していくことが求められている、と理解しています https://t.co/9hD3uSHx3m
— 熊谷俊人(千葉市長) (@kumagai_chiba) May 20, 2015
その考えから、私は「障害」を「障がい」と置き換えることには反対です。
「障害」という言葉が引っかかるからこそ、それを社会的に解消しなければならないわけで、表現をソフトにすることは決してバリアフリー社会の実現に資するものではありません
— 熊谷俊人(千葉市長) (@kumagai_chiba) May 20, 2015
熊谷氏はさらに、2010年に行われた「障害」の表記のあり方に関する内閣府の検討資料へのリンクをツイート。政府で「障害」「障がい」、そして「障碍」という3つの表記について検討がなされたことを紹介した。この時の検討ではそれぞれの表記に対して肯定的、否定的、両側面の意見があげられ、「法令等における『障害』の表記は、特定のものに決定することは困難」と総括された。
なお、2014年7〜8月に実施された世論調査では、「しょうがい」の表記についてふさわしいとされた意見は、「障がい」が35.5%、「障害」が33.8%、「どれでもよい」が21.9%、「障碍」が2.4%となっている。
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