大谷翔平選手についてのコメントで、アジア系のアクセントを真似たデトロイト・タイガース解説者のジャック・モリス氏が、無期限の出演停止処分になった。
タイガースの提携放送局であるバリースポーツデトロイトが8月18日、モリス氏の出演停止を発表。
モリス氏がバイアストレーニング(偏見などを修正するためのトレーニング)を受けて、自身のコメントが与えるインパクトや、多様なコミュニティにポジティブな影響を与える方法を学ぶ、と伝えた。
タイガースも声明で「多様な文化に敬意を払うことはデトロイト・タイガースにとって大きな誇りであり、ジャック・モリス氏のコメントに非常に失望している」とコメントした。
どんな発言だったのか
モリス氏は、8月17日のタイガースとエンジェルスの試合で解説を担当。
タイガースは大谷選手にどう対応すべきかを尋ねられた際に、アジア系の人たちのアクセントを真似た口調で「とても、とても気をつけた方がいい」とコメントした。
発言はすぐに問題視され、モリス氏は9回に大谷選手に打順が回ってきた際に「もし私の発言が誰かを不快にさせたのであれば、心から謝罪します。特にアジア系コミュニティの皆さんに対し、大谷翔平選手のピッチングや、彼に気をつけたほうがいいと言ったことをお詫びします」と謝意を示した。
ただ、謝罪の中で大谷翔平選手の名前を「ホセ」と間違え、慌てて修正する場面もあった。
モリス氏は元大リーガーで、1977年から1990年までタイガースでプレーした。オールスターゲームに5回出場したことがあり、2018年には野球殿堂入りしている。
解説者の発言を巡っては、2020年8月にシンシナティ・レッズの解説者、トム・ブレネマン氏の同性愛嫌悪的な発言がマイクに捉えられたことがある。ブレネマン氏は謝罪した後、試合の途中で降板した。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。