サービスが海を越え、機械がデザインを生み出す時代にどう対処するか?

2014年7月29日(火)に「第1回 IP2.0公開研究会 <グローバル時代の著作権・特許ルール>」と題したセミナーが開催されます。
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geralt / Public Domain CC0

2014年7月29日(火)に「第1回 IP2.0公開研究会 <グローバル時代の著作権・特許ルール>」と題したセミナーが開催されます。角川アスキー総研が事務局をつとめるIP2.0プロジェクトの文字どおり公開討論セミナーで、登壇者は、座長の角川歴彦(株式会社KADOKAWA取締役会長)、川上量生(株式会社ドワンゴ代表取締役会長)、荒井寿光(元知的財産戦略推進事務局長)、中村伊知哉(慶應義塾大学大学院教授)という方々(敬称略させていただきました)。

"IP2.0"の考え方については、ハフィントンポストの中で中村伊知哉さんの書かれている「IP2.0プロジェクト、始動。」()を読んでいただけると早いかもしれません。IP(Intellectual Property=知的財産権)をとりまく環境は、すさまじいスピードで質的変化を起こしており、すでにさまざまな課題に直面しつつあります。

ネットサービスに象徴される企業のグローバル化は、もはや国ごとにバラバラな知的財産に関する法制度や執行に限界があることを示しています(海外サーバーの問題など)。昨年だけで世界で10億台出荷されたスマートフォンを使った人々の発信、センサーから生成・集約されるビッグデータについては、プライバシー侵害の新しい課題も生じています。

3Dプリンターをキーワードに一気に普及期に入りつつあるデジタル・ファブリケーションにおいては、コンテンツ産業がネットで直面したのに似た事件が"モノ"の世界でも起こるでしょう(優れた点と問題点があり)。機械に関していえば、アルゴリズムから自動生成されるデザインなど、数年前まではそれほど現実的ではなかった知的財産の扱いもプロジェクトでは注目しています。

これら従来とは質的に異なる問題に対しては、従来の議論の延長からではなく、従来とは違った次元から対応することが必要。それが、これまでの知財をめぐるパラダイムに対して「IP2.0」とする理由です。本研究会は、11名のメンバーによって今回を含めて3回の研究会を開催、11月にシンポジウムの開催を予定しています。今回は、第1回研究会として軽々と海を越えるネットの登場によって変わる著作権・特許の状況とこれからがテーマです。

すべての企業や国家、個人にとって「IPなしでは未来はない」というほどの意味がこのテーマにはあるのではないでしょうか? さまざまな分野の方々の参加をお待ちしております。

【開催概要】

日時:2014年7月29日(火)

   受付開始 17:30/開演 18:00

会場:有楽町朝日スクエア

参加費:2,000円(税込)

申し込みサイト:http://peatix.com/event/43460

参考URL: