ピエール瀧被告が所属するテクノユニット、電気グルーヴの作品自粛に反対する署名活動を立ち上げた有志が4月15日、賛同者約6万4000人分の署名をソニー・ミュージックレーベルズに提出する。
署名活動の発起人は、社会学者の永田夏来さんと、音楽研究家のかがりはるきさん。2人はデビュー以来の電気グルーヴのファンだという。
ソニー・ミュージックレーベルズは3月13日、ピエール瀧被告が麻薬取締法違反の疑いで逮捕されたことを受け、電気グルーヴの音源・映像を回収および出荷・配信停止するなどの措置を講じた。
しかし、芸能人の不祥事に伴う「自粛」の動きには、「過剰ではないか」と疑問を呈する声も多い。
永田さんとかがりさんは3月15日、作品回収の撤回を求める署名活動をChange.orgで開始。「音源・映像の出荷停止、在庫回収、配信停止は誰のためにもならない安易な方策ではないか」と問いかけ、電気グルーヴの作品を自由に聞いたり、買えたりする状態に戻すことを求めた。
署名への賛同者は、開始から1週間で6万人を突破。4月10日までに世界79カ国から6万4606人の署名が集まった。
集まった署名、ソニー・ミュージックレーベルズに提出へ
永田さんとかがりさんは4月15日昼ごろ、集まった署名を印刷し、ソニー・ミュージックレーベルズに提出する。
署名提出に向かう永田さんは、ハフポスト日本版の取材に対し、「作品を回収する理由が明確ではなく、説明もされていない状態。署名提出によって、ソニー・ミュージックレーベルズには何か具体的なアクションを起こしてほしい」と期待を語った。