デーモン閣下、白鵬へ思いやりの言葉 「イチローにブーイングが起きたら悲しいですよね」

ミュージシャンのデーモン閣下が24日、大相撲名古屋場所で優勝を飾った横綱・白鵬に向け、思いやる言葉を送った。
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時事通信社

ミュージシャンのデーモン閣下が7月24日放送のNHK総合「クローズアップ現代+」に出演し、大相撲名古屋場所で優勝を飾った横綱・白鵬が時折ブーイングを受けることについて「イチローがメジャーリーグで何かやった時にブーイングが起きたら、悲しいですよね」などと思いやる言葉を送った。

番組では、2場所連続39回目の優勝を飾った白鵬を特集。好角家として知られるデーモン閣下はまず、優勝について「遠い異国から来た、痩せっぽちの少年の血と涙と汗の結晶でしょう。これは数字だけではない、偉大なものを秘めている記録かなと思いますね」と評価した。

さらに、司会の武田真一アナウンサーから「なんでこんなに強いのですか」と聞かれ、デーモン閣下は「もちろん天性のものもありますし、相撲に向き合う姿勢、例えば基礎トレーニング、「すり足」「鉄砲」という地道なトレーニングをみんなが退屈だし嫌がるんですよ、きついし。これを今、白鵬は、どの力士の中でも一番時間をかけてやっているといわれるぐらい、これに力を入れて、体を丈夫にする、壊れない体をつくる。そしてもう一つは、やっぱりこういう先人たちの、偉大な力士たちの研究をすごくしていますよね」と解説した。

番組では続けて、白鵬が名横綱・双葉山などの過去の取り組みを熱心に学び、母国モンゴルを愛する姿を紹介。一方、記録を次々に更新していく中、「強すぎる白鵬に対するファンの目線は変化していました」としてここ数年はブーイングが出る場面もあると伝えた。

このVTRを受けて、デーモン閣下は次のように白鵬を思いやった。

感謝しなければならないのは、日本人の方でしょって思いますよね。あれだけ相撲界が苦難の時に、一生懸命屋台骨を支えて頑張って来た白鵬に、ファンはああいう態度かよと。我輩、日本人はもうちょっと了見の広い気持ちで白鵬のことを見てやれないといけないと思うし、(横綱)北の湖がいくら強かったからといって、負けて万歳は出ませんでしたよ。

イチローがメジャーリーグで何かやった時にブーイングが起きたら、悲しいですよね。そういうことを思って、相撲を見ていかないといけないんじゃないかと。

最後に、武田アナから今後、白鵬に期待することを尋ねられ、デーモン閣下は「白鵬流の美しい土俵に努めていくこと」と述べ、さらに「次の目標を見つけてもらって、またモチベーション下げずに、頑張ってもらえれば」とエールを送った。

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