元アイドルの川越美和さんが2008年に35歳で孤独死していたと5月30日発売の『週刊女性』が報じたことを受け、同日のフジテレビ系「とくダネ!」に出演した女優の中江有里さん(43)が、涙を流しながら思いを語った。
川越さんは鹿児島県出身。1989年に『夢だけ見てる』で日本レコード大賞新人賞を受賞し、清純派アイドルや女優として活躍。2007年に芸能界を引退した。
『週刊女性』は「レコード大賞に輝いた90年代の人気アイドル・川越美和が謎の孤独死を遂げていた」の見出しで報じた。同誌と番組によると、川越さんは07年に芸能界を引退し、不動産会社のテレフォンアポイントの仕事をしていた。
かつての同僚男性によると、芸能活動していた時に何らかの保証人を引き受け、それが原因で自己破産に追い込まれたという。08年4月からは東京・大田区のアパートで暮らし始めたが、引っ越して1週間後、だれにも看取られることなく亡くなっているのが見つかった。死因は心不全とみられたという。
このニュースを受け、番組出演者の中江さんは次のようにコメントした。
芸能界に入って、2作目の学園物ドラマでご一緒したんですね。一つ年上で、その時はレコード大賞(新人賞)もお取りになっていた、私にとっては非常に輝かしい、目指すべき存在であったし。現場でも、非常におとなしい方だったんですよ。前に決して自分から出るような感じじゃなくて、そういったところもとても私は好きでした。
このニュースを聞いて、すごくショックでした。まさか35歳という若さで亡くなっていたというのは全然知らなかったんです。正直、お付き合いというのもそれほどなかったですし、それ以来、共演する機会もなかったんですけど、やっぱりずっと気にはなっていて、芸能界を引退したと聞いたときも、それからどうしてるのかなとインターネットなんかで調べたときもありましたけど、実際に連絡を取ることはなかったんですね。
孤独死と聞いたときに、どなたでもその可能性はあると思うんですけど、特に芸能界はすごく華やかで仲間が多いと思われがちですけど、実はみんな孤独でみんなライバルなんですよね。私も川越さんと同じ役をオーディションで、私が落ちて川越さんが選ばれたっていうこともありましたし、その逆もあったかもしれません。
ずっと気にはなっていて、同じ仕事をしている仲間ではあるけれど、ライバルだった。この距離感を持ち続けているのが宿命ではあるんですけど。私もこの話を聞いて、どこかで彼女、何か私のできることはなかったのかなってちょっと思いました。
中江有里=東京都新宿区 撮影日2013年07月25日
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