イギリスの人気ロック歌手で俳優のデヴィッド・ボウイさんが1月10日、死去した。がんを患っていたと、BBCなどが伝えた。69歳だった。1983年には大島渚監督の映画「戦場のメリークリスマス」に出演、坂本龍一、ビートたけしらと共演して日本でも人気を博した。
公式Facebookは「デヴィッド・ボウイが18カ月にわたるがん闘病の末、本日10日、家族に見守られながら安らかに永遠の眠りにつきました。多くのみなさんが彼の死を悲しむでしょうが、ボウイの遺族のプライバシーを尊重していただけることをのぞみます」とつづられている。
スポニチは次のように伝えた。
1947年、ロンドン生まれ。本名はデビッド・ロバート・ジョーンズ。64年にファーストシングルを発表もしばらく無名だったが、69年に「スペイス・オディティ」が全英チャートでトップ10に入り、人気ミュージシャンとなった。その後も「レッツ・ダンス」などのヒット曲を発表した。
83年には大島渚監督の「戦場のメリークリスマス」に英国軍人役で出演。ビートたけしらと共演し、日本でも人気を博した。独特の美学を追究する「グラムロック」の旗手として、後世のアーティストに多大な影響を与え、00年には、英国の音楽雑誌で「20世紀で最も影響のあるアーティスト」に選ばれた。
(D・ボウイ氏 がんで死去 69歳の誕生日迎えたばかり 「戦メリ」で日本でも人気 ― スポニチ より 2016/01/11 16:24)
「戦場のメリークリスマス」の記者会見で、大島渚監督(右から2番目)、坂本龍一(右)と、デヴィッド・ボウイ(左)=1983年、フランス・カンヌ
ボウイは2003年に心臓疾患で一時活動を控えていたが、13年に新曲を発表。2016年1月8日の69歳の誕生日にニューアルバム『★(ブラックスター)』を発売。13年にイギリスで開催された大回顧展「David Bowie is」が17年春に日本で開かれることが決定したばかりだった。
コトバンクによると、「グラムロック」の創始者として70年代、化粧をして華やかな衣装をまとい中性的なイメージを強調。代表曲には名作「ジギー・スターダスト」(72年)のほか、「ダイアモンドの犬」(74年)「ヤング・アメリカンズ」(75年)「ロウ」(77年)「ヒーローズ」(77年)「レッツ・ダンス」(84年)など。96年1月“ロックの殿堂”入り。映画出演では「地球に落ちてきた男」(76年)「戦場のメリークリスマス」(83年)「ラビリンス」(86年)、舞台出演ではニューヨークで「エレファントマン」(80年)など。
▼写真をクリックするとスライドショーが開きます▼
ハフィントンポスト日本版はTwitterでも情報発信しています。@HuffPostJapan をフォロー
▼写真をクリックするとスライドショーが開きます▼