経済産業省の高木陽介副大臣が1月11日、人気テレビ番組『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)の舞台となった「DASH村」の復興計画に着手する意向を示したと福島県の地方紙が報じた。DASH村の再生を通して復興を後押しする考えというが、同番組プロデューサーの島田総一郎氏はTwitterで「知らぬ存ぜぬとはまさにこのニュースの事」とコメントした。
福島県浪江町津島地区にあるDASH村は2017年1月現在、福島第一原発事故に伴い帰還困難区域に指定されている。福島民報の取材に応じた高木副大臣は、5年後をめどにDASH村の祈念館や体験農園などの建設を目指すと話したという。
福島民友によると、DASH村の復興計画はあくまで高木副大臣の「個人的な」考えで、近く県や町の関係機関に打診する方針だという。浪江町議会で委員を務め、DASH村の開墾にも協力した三瓶宝次さん(80)は福島民友の取材に対し、「DASH村の再生はきっと復興を後押ししてくれるはず」と話している。
■『ザ!鉄腕!DASH!!』プロデューサーは「知らぬ存ぜぬ」
一方、同番組のプロデューサーである島田氏は自身のTwitterを更新し、「知らぬ存ぜぬ」とコメントした。深く言及はしていないが、「そもそもDASH村は誰かのものでは無いですし」とも綴っており、DASH村の復興計画の報道を受けての発言とみられる。
今回の報道は、高木副大臣への個別取材での発言を受けた地方紙によって報じられたもので、政府による公式な発表ではない。
今後政府が「復興のシンボル」としてDASH村再生に取り組んでいくのか、ハフィントンポストは経産省に電話で問い合わせたが、担当者を確認しコメントすると回答があった。回答があり次第、コメントを追記する。
【追記 2016/1/13 16:37】
担当者は13日、「高木副大臣がDASH村の再建へ意向を示す発言をしたのは事実」とした上で、「組織的に取り組んでいくことは決まっておらず、今後検討していく方針」と回答した。
■関連画像集「原発事故前の福島」
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